コロナ禍の今、あえて居酒屋をオープンした店主「高円寺を楽しくしたい」
コロナ禍での高円寺は…?
――様々なお店から高円寺を見てきたと思いますがコロナ禍の高円寺、どうですか?
千代田:バンドマンとかお笑い芸人が多い町だからなのか、最初はみんな楽観的に飲んでましたね。そこから、一度はおとなしくなったんですけど、最近は駅前の店でもお酒出しているところが増えて来ましたよね。みんな閉めてるなかで、開けてお酒出せば儲かるってことがわかっちゃったから。
――そうした高円寺にあって、千代田さんの立ち位置は?
千代田:一時の儲けは必要ないですよね。店やってる仲間で「生きていくにはしょうがないですよ」っていう奴もいて、彼らには彼らの事情があるから、何も言わないですけど、僕はそこじゃないなって。コロナが終わって、今もお酒出して営業している店と要請に従ってる店が一斉に営業を始めたら、お客さんの流れは変わるんじゃないかなって思いますよ。
――コロナが終わった先、高円寺とご自身に対する野望はありますか?
千代田:高円寺は、大手が参入してきにくくて個性の強い店が多いですよね。その中で僕は、いろんな業種をやってますけど「高円寺をもっと楽しく」という気持ちですよ。カラオケ・マンガ喫茶・ラーメン屋・居酒屋をやってるから、今度はスーパー銭湯も作りたいですね。楽しいことの全部が高円寺で完結できたら最高ですよね。
=====
自由に生きる人たちが自由に飲んで自由に語り合う、そんな高円寺の姿が再び戻り、そこに千代田さんのお店が確かにあるという未来は、そんなに遠くないのかもしれない。
<取材・文/Mr.tsubaking>