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「あずきバー」の売上が過去最高。井村屋の好調を支える女性社長

ビジネス

井村屋、給与水準はあまり高くなさそう

 参考として、井村屋グループの新卒採用の給与も確認します。募集要項が公表されている井村屋株式会社・井村屋フーズ株式会社では下記のとおりでした。

学部卒:月給18万6900円(基本給)
修士卒:月給19万900円(基本給)

 厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、新規学卒者(新卒)の初任給は専門学校卒で20万8000円、高専・短大卒で20万2200円、大卒で22万6000円、大学院卒で25万5000円でした。この統計調査の値は「残業代を含まない値」です。

 井村屋・井村屋フーズ株式会社も、残業代を含まない「基本給」での提示なので、単純比較で学部卒(大卒)で約3万円、修士卒で約6万円低い状況となっており、給与水準はあまり高いとは言えなさそうです。

あずきバーの商標登録は一度却下された?

井村屋

あずきバー ※画像はプレスリリースより

 一方で、労働問題・パワハラ関連の判決・ニュースは見られず、判決関連ではあずきバーの商標登録にまつわる問題に注目しました。

 2013年の日本経済新聞によると、2010年、井村屋グループがあずきバーの商標登録を出願したものの、特許庁は「一般的に使われる名称」として断りました。これを不服とした井村屋グループが特許庁の決定の取り消しを求めて訴訟した結果、2013年1月に知的財産高裁が請求を認め、あずきバーは井村屋グループの商標として認められたのです。

 2013年に知的財産高裁が請求を認めた理由は主に「1972年から全国で販売され、10年度の販売本数は2億5800万本」「全国で宣伝されている」の2点でした。長年の積み重ねが認められた形です。今ではあずきバーは同社の人気ブランドとして確立し、逸話がいくつもあります。あまりの堅さにナイフメーカーが「あずきバー」の硬度測定を試みたこともあるそうです。

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