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三菱UFJ銀行を辞めたYouTuberに聞く「貯金ゼロでも資産形成デビューできる第一歩」

コラム

給与口座を自由に指定できるなら…

――ネット銀行をどのように利用すればいいのでしょうか?

小林:給与口座を自由に指定できる方には「楽天銀行」がいちばんおすすめです。楽天銀行を給与口座に指定して「毎月おまかせ振込予約」を利用し、年利が無条件で0.2%と高い「あおぞら銀行BANK」に先取貯蓄をすれば、多少ですが金利の恩恵が受けられます。

 また、楽天銀行を給与口座に指定しておくと、預金残高にかかわらず、誰でも振込が月3回まで無料になるので、手数料がかからずに先取貯蓄を自動化できるというメリットもあります。

 ちなみに、給与口座を指定できない方であれば、「住信SBIネット銀行」を貯蓄用口座として試してみるといいでしょう。「定額自動入金サービス」を使えば、会社指定の銀行から住信SBIネット銀行への入金が無料でできるので、このケースでも手数料がかからず先取貯蓄の自動化が可能です。

「楽天経済圏」なども取り入れよう

楽天

Rakuten Company Logo ©Mohamed Ahmed Soliman

――携帯電話以外は、かなりの「楽天」推しですね。

小林:日常生活の中でどんなサービスを利用するかにもよりますが、楽天には豊富なサービスがあるので、普段の生活の延長でポイントを貯めやすいです。なかでも楽天カード、楽天銀行、楽天証券という3つの主要なサービスを一緒に使うだけでも、楽天ポイントはかなり貯まりやすくなるのでおすすめです。

 具体的には「楽天カードの引き落とし先を楽天銀行にすると、毎月最大9ポイントがもらえる上に、楽天市場におけるSPU(スーパーポイントアッププログラム)が達成されて楽天市場の買い物が+1倍(+1%)になる」、「楽天証券における楽天カードクレジット決済で投資信託を積立すると、積立額の1%のポイント還元がある」、「楽天銀行と楽天証券の連携(マネーブリッジ)をすると、楽天銀行の金利が年0.02%から0.1%に上がり、楽天証券で保有の投資信託の残高10万円ごとに3~10ポイントもらえる」などですね。

 このように、豊富な楽天サービスを日々使って、それぞれのサービスから楽天ポイントをお得に貯め、普段の支払いに充てていくことを「楽天経済圏」と言います。楽天カード、楽天銀行、楽天証券という3つの主要なサービスを押さえつつ、「楽天経済圏」を生かすことで、より資産形成がスムーズにおこなえます。

<取材・文/山内良子>

【小林亮平】
1989年生まれ。横浜国立大学経営学部卒業後、三菱UFJ銀行に入行。同行退社後、ブログやSNSで資産形成(つみたてNISAやiDeCo、楽天経済圏、ふるさと納税など)の入門知識を発信。現在はYouTube「BANK ACADEMY」の運営に注力しており、YouTubeのチャンネル登録者数は27万人を超える。初の紙の書籍『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)を9月2日に出版

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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