丸亀うどん弁当は「賛否両論だった」。執行役員が語る、900万食突破の背景
いずれは売上の3割を目指すテイクアウト事業
また、コロナ禍で消費者志向が変化するなかで「うどんで日本を元気にプロジェクト」を通じ、どんな状況下であっても選ばれ続けるブランドづくりに取り組んでいるそうだ。
「今年1月から打ち立てやできたてなどの強みだけではなく、ブランドの存在意義を社会に示し、お客様からの信頼、共感を得られるように広告代理店や協力会社と共創しながらプロジェクトを進めています。4月には株式会社TOKIOさんとパートナーシップを締結し、日本を元気にするための企画アイデアを共に考えています。今後も、共創と共感をテーマに好意度を高められるような取り組みを行い、丸亀製麺のファンをもっともっと増やしていきたいですね」
まだまだ先行き不透明な社会情勢が続くなか、南雲氏は「アフターコロナに向けて事業成長の青写真を複数描いている」と意気込む。
「まず国内に関しては、外部環境・内部環境など状況をしっかりと見ながら、引き続き色々な立地への出店を検討し、ビジネスの拡大に努めていきます。それと並行して、ロードサイド店舗を中心にテイクアウト専用の窓口を併設して、お客様の多様なニーズに応えていければと考えています。中長期的には全体の売上の3割程度をテイクアウト事業で創出できるように体験価値を高めていきたいと考えています」
日本のソウルフードから、世界に誇れる食文化へ。コロナ禍の危機を創意工夫で乗り越えようとする丸亀製麺のさらなる発展に期待したい。
<取材・文/古田島大介>