コロナ下では熱中症に要注意。マスク、テレワークの落とし穴も
エアコンを嫌う高齢者、こまめな連絡を
現在、テレワークをしている人も多いが、例え在宅であっても、状況により熱中症にかかる可能性がある。
「大切なのはやはり水分補給です。1時間ごとにコップ1杯の水を飲むなど、水分補給の時間を決め、ルーティーン化することが大切で、温度計、湿度計を室内に設置し、エアコンの温度が適正であるかチェックするのも良いでしょう」
部屋の換気が十分にできていない可能性もあるので、朝夕の涼しい時間帯で窓を開け、適宜換気を行うことも大切だという。さらに、このお盆は、自粛を続けていることで、一人暮らしの高齢者の熱中症が心配されている。
「高齢者はエアコンを嫌ううえ、水分摂取が十分ではなく、熱感や口の渇きを感じにくいといったリスクがあります。家族の罹患を避けるためにも、若い人から今まで以上にこまめに連絡を取り合ってください」
冷たいものだけを摂取してしまいがち
熱中症対策には、水分補給が大切なのは言うまでもない。では、水分以外にも摂取したほうが良いものはあるのだろうか。
「水分と共に、塩分を取ることが重要です。理由としては、汗をかくときに、塩分が体外へ排出されるためです。夏場に発汗を伴う作業をされている方は、特に積極的に塩分を摂取しましょう。
また、内服薬で利尿薬を飲んでいる方に関しては、脱水のリスクが高いため、夏場の水分・塩分摂取について、主治医と相談しましょう。こむらがえりなどの筋けいれんが起こりやすい時期ですので、野菜や果物を積極的に摂り、ミネラルを補給しましょう」
ただし、「冷たいものだけを摂取してしまいがちですが、胃腸の具合が悪くなる時期でもあるため、常温の飲み物や、温かい食事を時々とるように心がけてください」とも。