夜の公園にスマホをぶん投げた…「スマホ奴隷」ビジネスマンの苦悩
優先度の低い連絡なら遮断してもいい
未成年のネット依存問題などに詳しいITジャーナリストの高橋暁子氏は「緊急性がない連絡でも、連続して届くことで『即レスしないといけない』という強迫観念にかられようになる」と分析する。
「送信側からすれば『翌朝チェックしてほしい』という内容でも、受信側は急ぎの連絡かと思ってすぐ見てしまう。そうして日々対応することで、周りから『あの人はすぐ連絡を返してくる』というキャラになり、自ら首を絞めることになるんです。
今は連絡手段も多様化しているし、スマホならすぐに送れるから緊急性のない情報でも次々に届きます。前もって『必要な時は電話にして』と言っておくなど、優先度の低い連絡を遮断してもいいと思う」
使っているはずが、いつの間にかスマホに“使われて”いる――。もはや「スマホの奴隷」とでも呼べる状況だが、それでも彼らはスマホを手放せないのだ。
<取材・文/SPA!「スマホ奴隷」取材班 イラスト/ムライリョウ>
【高橋暁子】
ITジャーナリスト。All About「ITリテラシー」ガイドを務める。『ソーシャルメディア中毒』『できるゼロからはじめるLINE超入門』など著書も多数
― [スマホ奴隷]の実態 ―
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