元女子YouTuberが語る、動画の魅力「日常の姿が“性に悩む子供たち”の救いに」
当事者でなければわからないことも多い
――YouTubeで情報を発信する上で心がけていることはありますか。
奏太:誰かの何かのきっかけになることです。LGBTQについては、当事者でなければまだわからないこと、知られてないことも多いと思っています。僕自身、トランスジェンダーではあるけど、ゲイやレズビアンの方の気持ちはわかっていないと思っています。LGBTQ関係なく人はそれぞれだなと思うので、これからも僕なりの視点で発信していければと思っています。
――YouTubeで視聴者からのトランスジェンダーに関する質問に応えることもありますよね。奏太さんの動画でトランスジェンダーについて新たな知識を得たという人も少なくないと思います。
奏太:ありがとうございます。8~10分くらいの短い動画が中心ですが、自分ができることをやっていきたいという思いでYouTubeをやっています。
動画がカミングアウトのお手伝いに
――YouTuberとして活動をしていて、印象的な出来事などはありますか。
奏太:性同一性障害で悩んでいる人から、僕のYouTubeをきっかけに一歩を踏み出せたというメッセージをもらえたことですね。自分の10代や20代のころと同じような悩みを持っている人の助けになるのは、やっぱり嬉しいです。
――具体的にはどういった声が多いでしょうか。
奏太:カミングアウトのきっかけになったという人が多いです。両親に僕の動画を紹介して理解を深めてもらったり、もしくは親が僕の動画を既に見ていて、そこからカミングアウトに至ったという人もいます。間接的にですが、そういったお手伝いができていることがすごい嬉しいですね。