「名古屋に観光地がない」に猛反論!日本有数の「一大観光都市」である根拠
【連載:名古屋に転勤する幸福(3)】
東京よりも家賃や物価が安く「お値打ち生活ができる」名古屋。しかし、その「毎日の生活」が退屈なものでは意味がない。「名古屋は退屈だ」「名古屋に観光地はない」――このように言われがちな名古屋だが、それは大きな間違いだ。
実際には、名古屋市は(コロナ禍前には)年間数千万人以上が訪れ、数百万人以上が宿泊するという「一大観光都市」なのだ。
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名古屋は全国有数の「一大観光地」だった!
名古屋は「観光地」というイメージが薄いかも知れない。しかし、名古屋市観光客・宿泊客動向調査によると、2018年の名古屋市の観光入込客実人数は約4729万人を数える。
宿泊客実人数となると人数は減るが、それでも年間約677万人が名古屋市内に宿泊しており、年間の観光消費額は3958億円。参考までに、同年の福岡市の観光消費額は5020億円(年度値)、広島市の観光消費額は2361億円だ(ちなみに京都市の観光消費額は1兆3082億円)。
このように数値で比較すると「観光都市」としての名古屋市は福岡市や広島市といった有名な観光資源を持つ都市とも張り合える実力があることがわかる。さらに重要なのは、その「満足度の高さ」だ。
「退屈な都市」のイメージとは裏腹に、名古屋を訪れた観光客のうち74%が旅行満足度について「大変満足」「ほぼ満足」と答えていることである。「不満」「やや不満」と答えた観光客はわずか2.6%のみであった(名古屋市の調査による)。
狭いエリアに多彩な観光施設がある名古屋
「一大観光都市・名古屋」は、観光施設のラインナップも多彩だ。
本丸御殿の復元に続いて天守閣の復元計画が進む「名古屋城」や、三種の神器のひとつである草薙剣を御神体とする「熱田神宮」など、さまざまな「歴史観光スポット」があることはもちろんであるが、名古屋ならではといえるのがトヨタ自動車の歴史を学べる「トヨタ産業技術記念館」、世界最大の陶器メーカー・ノリタケの歴史を学べる「ノリタケの森」などといった「産業観光スポット」が非常に多いこと。
とくにこの2施設はいずれも名古屋駅の徒歩圏にあるなど、観光施設の多くが中心部からのアクセスが良好だというのも「職住近接都市」である名古屋らしいといえ、また「満足度の高さ」の一因にもなっているといえよう。
なお、日本初のレゴブロック公式テーマパーク「レゴランド・ジャパン・リゾート」や、イケメンゴリラ・シャバーニがSNS上で大ブームとなった「東山動植物園」、JR東海が運営する博物館「リニア・鉄道館」、日本最大の水量と延床面積を誇る「名古屋港水族館」などといった1人・家族連れを問わず幅広い世代が楽しめる定番の人気の観光・レジャー施設たちは、全てが名古屋駅・もしくは中心部の栄駅から電車で1本の場所にある。