テレワークで名刺交換、どうやるの?4つの「代替ツール」をプロが勧める
すべて無料で利用できるが、注意点も…
【myBridge】
「myBridge」はLINE株式会社が運営する名刺管理アプリです。2018年にサービスを開始した比較的後発の名刺管理ツールです。
大きな特徴は他社では有料とされるサービスもすべて無料で利用できる点です。名刺1枚ごとにメモをつける機能や、Excelファイルでのダウンロード、CSV形式ファイルのデータ出力などに加えて、たくさんある名刺を郵送してデータ化してもらえる機能も利用できます。
オンラインでの名刺交換は、URLを相手に送付するだけ。LINEを活用して行うことができるのも魅力です。交換した相手の名刺情報を共有する必要があるときにも、LINEのトーク画面から手軽に行うことができます。また、myBridgeに名刺を登録していれば、スマートフォンに連絡先を登録していない相手でも、着信時に相手の名刺情報が表示されます。
ただ、筆者としては仕事にLINEを使用するのはおすすめできません。LINE WORKESでない限り、個人向けSNSツールで業務情報をやり取りするのはリスクが伴いますし、そもそも私用のツールでのやり取りを禁止している企業も多いかと思います。LINEの個人情報取り扱いに関する問題にもご注意の上、ご利用ください。
【ホットプロファイル】
「ホットプロファイル」は、株式会社ハンモックが提供する営業支援・名刺管理ツールです。名刺の管理だけではなく、営業活動をサポートすることに重点を置いた「顧客管理」としての性格が強いクラウドサービスです。
オンライン名刺交換にも対応しており、Web会議中にQRコードを表示させたうえで、相手がそれをスマートフォンで読み取ると、1タップで電話帳に登録できます。そのまま相手が自分の名刺をカメラで撮影すると、名刺交換が完了します。
このようにして交換した名刺データを、顧客情報としてクラウド上で管理することが可能で CRM(Customer Relationship Management)やSFA(Sales Force Automation)としての利用方法が適しています。
オンラインの名刺交換は増えていく
コロナ禍において、今まで当たり前であった価値観や生活様式が大きく変化しています。日本の企業体質では相当難しいと考えられていた、在宅勤務やテレワークをはじめとして、Web会議も普及しはじめています。対面での名刺交換の機会は少なくなりましたが、オンライン名刺交換という新しいカタチも生まれました。
名刺交換はなくならないのか? とも考えましたが、ビジネスの場面では一度お会いした後、再度ご連絡をしたり、数年後にビジネスにつながったりする可能性もあります。そのためのデータ蓄積を放棄するのは明らかに損です。これからの時代、オンラインでの接点が増えてくると思いますので、それに伴ってオンライン名刺交換もますます増えていくでしょう。
そんな中、勝手にオンラインで名刺を送りつけるのは失礼だなど、名刺データを送るほうにも、受け取るほうにも新しいマナーが作られていくのかもしれません。ぜひ、みなさんも今回紹介した方法やツールを参考にして、料金や仕様などを比較しながら、ユースケースに合わせてオンライン名刺交換に挑戦してみてください。
<TEXT/Users Digital編集部>