中華料理屋にマネキン。苦心の末に生まれたユニークな感染防止対策
マネキンで売上減を「半分にとどめた」
コロナ禍で麒麟菜館の売上は半減してしまいましたが、座席にマネキンを置く取り組みが注目されたことで、「ある意味で半減にとどまった」と竹峰社長は言います。
「昨年5月の休業明け、売り上げが半分以下になった時期もありました。その後、マネキンを置き始めてからは売上減を半分程度に戻せましたね。もしマネキンを置いてなかったら、もっと売上が落ちていたかもしれません」
とはいえ、まだまだコロナの収束が見込めない状況。4月12日から適用された「まん延防止等重点措置」に続いて、ゴールデンウィーク中は「緊急事態宣言」が再々発令されました。こうした政府の方針に左右されながらも、竹峰社長が何とか経営の舵を取っています。
「今年の3月ぐらいまでは、お昼のお客さまがかなり戻っていたんですけど、まん延防止になってからはまた減っちゃいましたね。再度緊急事態宣言が出るとなると、2~3割は売り上げが下がると思います」
マネキンの隣で食べるお味は…
筆者は取材の合間、昼食をいただくことに。座った座席はもちろん、チャイナ服を着た美女マネキンのとなりです。コーヒーを飲んでいるだけなのに、笑顔がはじけています!
美女のとなりで緊張しながら注文したのは、「盛岡じゃじゃ麺コラボ炸醤麺(ジャージャー麺)」。岩手県と北区の地域振興プロジェクト「岩手-北区連携マルシェ(岩手フェア)」の一環で開発されたメニューです。
こちらのジャージャー麵、適度な辛さで非常に食べやすい。ピリッとした辛さの肉味噌が麺によく絡んでくれるので、最後のひと口までおいしくいただけました!
こんな美女に食べるところを見続けられたら、ドキドキしてしまいます。ちなみに筆者、麺類を食べるのは早いほうですが、この日は美女が気になりすぎて完食まで時間がかかりました。