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不動産投資の注目トレンド「賃貸併用住宅」。サラリーマン大家に聞く、成功の3原則

コラム

不動産投資特有のリスクも

賃貸併用住宅

新築デザイナーズでペット可という好条件の賃貸部分には、余裕のあるDINKsが入居。現時点ではまえしん氏の目論見どおりに進行

 しかし、収益性を兼ね備えた自宅づくりは工事の終盤に思わぬトラブルと遭遇することになる。

「工事が遅延して、現場では部材の発注間違いや施工ミスが頻発。自宅の引っ越しや賃貸入居時期が想定よりもかなり遅れました。調べてみると、依頼した工務店の資金繰りが悪くなっており、当初は対応していた社長も途中で私からの問い合わせから逃げまくる始末。最終的に3か月遅れで完成して入居。

 賃貸募集も開始していたので、その調整にも苦労しましたが、弁護士と相談しながら根気強く交渉を続けて、損害額の7割を分割で補償してもらうことに落ち着きました」

 賃貸併用住宅は超低金利での借り入れで家賃収入が得られる一方、借入額は高くなりがち。相応のリスクがあることは、もちろん忘れてはいけない。

「自宅と併設していることを除けば、通常の不動産投資と変わりないため、空室や老朽化、業者とのトラブルなどのリスクは引き受ける必要があります。私の場合、『主要ターミナル駅から徒歩圏内のデザイナーズメゾネット』で差別化し、比較的高い賃料を設定できていますが、賃貸部分を高く貸せる工夫は必須です。ほかにも屋根に太陽光発電を設置することで収益性を安定させています」

物件探しの段階で、じっくり検討を

 また、物件探しの段階で、さまざまな選択肢があることも覚えておきたい。

「自分で土地も施工業者も探して新築する以外に、賃貸併用住宅を専門に扱う業者に丸ごと頼むという方法もあります。この場合、土地も設計もお膳立てしてもらえるが、その分、費用が余計に発生するため、収益性は落ちます。

 ほかにも中古の賃貸併用住宅を購入する方法もあり、それぞれ一長一短があります。軽い負担でマイホームが欲しい人も、収益物件が欲しいと考えている人も、まずは賃貸併用住宅という選択肢があることも知ったうえでじっくり検討することをおすすめします

収入を生み出す賃貸併用住宅こそ今後、不動産投資のニューノーマルとなるかもしれない。

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