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飲み会での「ノラハラ」被害報告が…『ダンシング・ヒーロー』強制する側の言い訳も

ツイッターでも「ノラハラ」被害

「全然興味のない昔の曲を何度も歌わされる……もちろん、これだけでも相当な苦痛なのですが、一番ツラいのはテレビのコントでやっていた、ワンフレーズだけ歌って、スリッパで叩かれる“お約束”をやらされることなんです」

 この“お約束”は、とあるお笑い番組内でのやり取りを再現したものと思われるが、とはいえ先輩にスリッパで叩かれるのは、紛れもないパワハラ。「ピコハラ」「ブルハラ」に続く、「ノラハラ(平野ノラ・ハラスメント)」とも言うべき由々しき事態である。

「この冬だけで何十回と叩かれました。アイツら本気で叩くんですよ。僕からしたら、この状態が続くのなら『とっととブームよ去れ!』って気持ちしかないですね……」。そう、今野さんは行き場のない怒りを嘆くのであった。

 ツイッターなどでも「忘年会で1年目のコが平野ノラ踊らされて地獄が垣間見えた」、「今度の忘年会、平野ノラさせられるの◯にたい…」など、もはや若手社員の断末魔としか思えないカキコミが散見される。

 この若手社員の嘆きの声について、加害者ともされる40代のサラリーマンはどう考えているのか。別の会社ながら、同じく若手社員に『ダンシング・ヒーロー』を歌わせていたという男性に話を聞いた。すると、返ってきたのは反省の弁ではなく、意外にも反論だった。

「僕らの世代も余興求めていない」

「こちらとしては、若い人たちのために、お笑いネタをわざわざ覚えてあげて、振っている感覚。会社の飲み会では、20歳以上の年の離れた上司と若手社員がひとつの席を囲むことになる。そんなとき、平野ノラやブルゾンちえみを共通の話題にできればと。まさか迷惑がられていたなんて……」

 また、別の30代サラリーマンは次のように語る。

「正直、飲み会の余興や一発芸なんて、今の御時世、僕らの世代も求めていないんです。それでも部長や社長といった50代以上の人たちが『今年は何を見せてくれんだね?』『キミのところの◯◯君、元気でやってるのかい?』なんて言われたら、こっちも準備しないといけない。上の世代がいる限り惰性として続けざるを得ないんです」

 なんとも身勝手な発言だが、30代サラリーマンが後輩に旬な芸人の余興をさせるのは、それなりの理由があるようだ。しかしながら、最大の犠牲を払わされるのは、頭を叩かれる側である若い新入社員たちに他ならない。

 彼・彼女らの悩みが解消される日は、果たして訪れるのだろうか……。

<TEXT/bizSPA!取材班>

「bizSPA!フレッシュ」編集部の若手記者が、20代ビジネスマン向けに、“身の丈世代”が気になる世の中のホンネを徹底した現場主義で伝えます。

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