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ネット中傷の犯人は従兄弟だった…LINEで自慢された親戚一同の反応は

コラム

従兄弟たちの結束で誹謗中傷をストップ

 何度かEくんに注意をした望月さんでしたが、自分1人ではどうすることもできないと感じ他の従兄弟に相談することに。話を聞いた従兄弟たちはすぐにでも辞めさせたいと結束し、ある作戦を考えたのです。

「そこまで言って分かってもらえないなら、誹謗中傷という行為がどれだけの罪なのかを教えるしかないな! と、その日から僕を含めた4人で最近、世の中で起こったネット中傷による逮捕者の事例を真似てEくんのLINEに毎日送ることにしました。

 なんで俺たちここまでするんだよ……なんて思いましたよ。でもEくんに気づいてもらいたくて。もともとはEくんも『そんなことされてもやめない』という強気の姿勢だったのですが、数日続けていくとだんだんと弱気になっていって……」

 1週間ほど経った頃には「分かったよ」と、Eくんもようやく我に返ったみたいで、望月さんたちはLINEをストップ。そして、彼の両親にも一連の出来事を話しました。

仕事をやめてわかったこと

LINE

 このことを聞いたEくんの両親は大激怒。そしてすぐに対応した望月さんたち従兄弟に何度もお礼をしてくれました。このときのEくんは望月さんたちから送られたリアリティのある罪の重さと、両親から怒られたことでかなり憔悴した様子だったといいます。

「薄々わかってはいたんですが、仕事のストレスを誰かを攻撃することで解消していたようなんですよね。だからすぐに仕事を辞めるよう親戚一同で促して、しばらくSNSも見ないように言いました。もちろんSNSのアカウントも削除させました」

 仕事を辞めたことでストレスがなくなったEくんは転職期間中に考えを改め、従兄弟たちにもう誹謗中傷のようなことをしないと約束。もちろん、望月さんたちもEくんに対して脅かすようなLINEを送ったことを謝り、和解することができたそう。

「今もEくんはめちゃくちゃ反省していますよ。誹謗中傷で自分が誰かを追い込んでしまう可能性があったと冷静に考えられるようになったみたいです。すでにたくさんの人を傷つけている事実もあるので、Eくんには今後も反省しながら生きてほしいなと思っています」

<TEXT/つる>

食べること、お酒、音楽、辛いものが大好き。30代になっても派手髪から抜け出せません。外に出るのはお酒が待っている時だけという姿勢を崩さず、今日も適当に生きています

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