年収アップを実現させる「職務経歴書」5つの書き方ポイント
「取引先との信頼関係を構築した」→これもNG
【よくあるNG例:取引先との信頼関係を構築した】
実績はどのように信頼関係を築きその結果どうなったのか? です。この場合は、「関係部署と連携することで取引先からのクレームを8割減らし信頼関係を構築。結果、前年比3割の受注増となった」のようにすると、実績に対する取り組み内容が明確になります。
【よくあるNG例:2017年度売上5億円達成】
数値を記載しているのは良いですが、実績に至ったプロセスが書かれていないため、採用担当者は入社後活躍するイメージが湧きません。
この場合は、「顧客との信頼関係を築けるようこまめに訪問し、ニーズを探り、顧客に質問しながら問題点を探り、解決策を練ることを心掛けた。同社製品売上前年比20%とし、年間売り上げ5億円を達成した」のように取り組み内容を加えると良いでしょう。
けれど上記でもまだ問題があります。売上5億円がすごいのかが分からないのです。もしかしたら5億円は誰もが達成できる数値かもしれません。そこで後半部分は「同社製品売上前年比20%とし、年間売り上げ5億円(目標達成率120%)を達成した。売上額は、営業部内でトップであった」のように、社内での立ち位置が分かるような書き方にすると良いでしょう。
実績はなければ今から作ればいい
実績の書き方についてご紹介しましたが、これでは書ける実績がないと思う方もいらっしゃる方もしれません。実績はなければ作れば良いのです!
仕事には7つのレベルがあると考えます。ピラミッドの上に行けば行くほどスキルが必要になり、それに従事する人も少なくなり年収は上がっていきます。今あなたがどこの位置にいるのかを確認してみましょう。1、2にいる方は3つ目の位置を目指してください。そして、今いる位置ともうひとつ上の位置で実績を作ってみましょう。
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【仕事の7つのレベル ピラミッド】
7. 複数のチームマネジメント
6. チームマネジメント
5. プロジェクトマネジメント
4. 改善
3. 問題・課題を見つけて解決する
2. 日常業務をひと通り1人でこなす
1. 指示されたことをその通りに実行す
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例えば、ある程度、1人で問題解決ができるようになれば問題を根本から解決してみる(改善)、改善をやっているなら小さくても良いのでプロジェクトをやってみてください。新しく発足するプロジェクトがあれば思い切って手を挙げてみるのも良いですし、改善をミニプロジェクトとして発足させ他部署と協力して完了するのも良いでしょう。
小さなプロジェクトでもプロジェクト実績として職務経歴書に書くことができます。改善やプロジェクト実績があれば、人から指示されずとも主体的に仕事を進めることができると評価されるのです。