百田夏菜子、映画初ヒロインで意識した「マニアックなこだわり」とは
走り続けるしかない環境だった
――では今は、自分の声は好き?
百田:そうですね。今は、好きです。最近は声のお仕事をやらせていただくこともすごく多いです。実は、以前、お母さんに「この声がイヤだ」と言ってしまったことがあるんです。でも、声のお仕事をやらせていただく姿を近くで見ていて、「ほら別に嫌いになることないでしょ。それがあなたなんだから」と言ってくれました。今は好きです。
――でも、大変な時期もあったなかで、なぜ活動を続けてこられたのでしょう。
百田:走り続けるしかない環境だったから、というのはありますね。自分は止まっているのに、どんどん先に進んで行ってしまう。そんなときがあったので、戸惑うこともありました。でも結局は、そうやって私が止まっていても、周りが動いていくことで、その流れに引っ張ってもらえた。流れるプールじゃないですけど、自分が止まっていても、流れていっちゃう(笑)。それが良かったのかなって。
1人で立っていても、みんなと一緒
――1人じゃなかったというのは。
百田:大きいです。1人だったら、絶対今はないです。常にメンバーやスタッフさんがいてくれた。それこそ、お仕事という意識のない、ただ楽しい思いでやっていた学生の頃から、みんな一緒ですし。
――今ではソロ活動も増えています。1人で立つことへの意識は?
百田:1人だと「百田夏菜子」ですけど、やっぱり「ももいろクローバーZの百田夏菜子」です。心細いなと思うときももちろんありますが、1人で立っていても、みんなと一緒にいるという心強さが常にあるんです。実際、ほぼ毎日一緒にいますし(笑)。
そうじゃなくても、たとえばどれだけ間隔が空いたとしても、昨日会っていたみたいに感じる仲間っていますよね。それと一緒というか。1人でいても、変わらないです。