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柚子塩らーめん「AFURI」、赤字続きのコロナ下で見つけた脱出の糸口

ビジネス

オンラインとリアルを行き来する

ラーメン

店舗ではAFURIならではの創り込まれた世界観が、凝縮(写真は「AFURI 六本木ヒルズ」)

「その後は出数に多少増減はありましたが、秋口には鍋を、12月には年越しらーめんとお雑煮のセットを販売したところ、こちらも多くの反響があったので、今後はシーズナルに合わせたECサイトの商品も販売していければと思います」

 新規出店については時節柄、慎重に判断しながらもいい立地の物件と出会えれば検討したいという。

「これまでの新規出店は幸いにも、自分たちで開拓したというよりも“ご縁”をいただいて店舗をオープンさせてきました。現状、都心部の店舗は立地がいい反面、コロナのような事態が起こればとてもリスクがあることを学んだので、もしいい物件に巡り会えて出店を考えるなら、郊外やロードサイドに店舗を出すかもしれない。また、ECサイトを起点にしたメニューを開発し、売れ行きがよければリアル店舗でも販売するなどと考えています

 まずはしっかりと足元を固めつつ、オンラインとリアルで行き来するような展開も想定しているというAFURI。淡麗系らーめんの今後に注目したい。

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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