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『たけしの挑戦状』だけじゃない!今じゃ発売できない「昭和タレントゲーム」伝説

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チャイルズのメンバーの尿意を解消する…!?

「カケフ君のジャンプ天国」(※画像はAmazonより)

 ほかには、吉本興業の芸人が多数出演する『さんまの名探偵』、デーモン小暮閣下を操作するアクション『聖飢魔Ⅱ 悪魔の逆襲』。ファミコンではなくPCエンジンですが、テレビ番組『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』をモチーフにした『カトちゃんケンちゃん』も人気がありました。

 マイナーなところでは、ミスタータイガース・掛布雅之選手に似ていた子役タレント・カケフくんの『カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄』。

 磯野貴理子さんも所属していたアイドルグループ「チャイルズ」をプロデュースするRPG『ラサール石井のチャイルズクエスト』も懐かしいです。アイドルをプロデュースするコンセプトは現在人気の『アイドルマスター』にも通じますが、なぜかメンバーが「にょうい(尿意)」をもよおし、それを解消するという訳の分からないゲームシステムがありました。

 ファミコンは雑誌やテレビの企画でしばしば取り上げられることがありますが、こうした懐かしのタレントゲームに関してはあまり光が当たっていない現状です。

懐かしのタレントゲーはなぜ見かけなくなった?

 それは、ファミコン時代、「アニメゲームとタレントゲームは地雷」との定説があったようにそもそもタレントゲームのクオリティが低めという理由と、権利関係がクリアになっていないからという理由が挙げられます。

 まだ著作権や肖像権など権利関係の意識が希薄だった1980~1990年代のゲームは、今になって雑誌やテレビで紹介するためメーカーに許可を申請しても、あやふやな権利関係がネックになってメーカーからNGが出てしまうことがよくあります。

 これは映画を題材にしたゲームでも同じです。そういったゲームはなかなか紹介できず、多くの人の思い出には残っていても、結果として埋もれてしまっているのが実情です

 最近はタレントゲームはほとんど見かけなくなりましたが、PS4あたりで北野武監督が作る『たけしの挑戦状2』的なタイトルが出たら面白いのになぁと思うのですが。

<TEXT/卯月 鮎>

ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン

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