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カプコンで35万件の情報流出。初期設定のPCは本当に安全か

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「Windowsセキュリティ」は常にオンの状態に

 OS標準のセキュリティツールは初期設定で有効になっているはずですが、無理矢理オフにすることも可能です。「PCの処理を軽くして高速化したい」といった誤った理由でオフにしている人はすぐに元の状態に戻しましょう

 日本のビジネスシーンでも馴染みが深いであろうWindows 10であれば、「設定」から「Windowsセキュリティ」を開き、「セキュリティの概要」画面で警告が出ていなければOKです。無効になっていたり、問題がある場合は指示に従って対処しましょう。

 セキュリティツールが正常に動作していれば、基本的にはユーザーは何もする必要がありません。PCにファイルをコピーしたりダウンロードする際に自動でチェックし、マルウェアであれば自動的にブロックしてくれます。ただし、既知の情報を元に検知しているので、完全な新種だったり、ユーザーが自分でマルウェアを実行した場合は防ぎきれないことがあります

 マルウェアの中のランサムウェアは中でも深刻な被害を引き起こします。感染すると、PC内のファイルをすべて暗号化し、利用できなくします。復号するには300~1000ドル分のビットコインを身代金として支払うように脅してくるのです。もちろん、支払っても復活する保証はありません。

ランサムウェア防止機能も設定しよう

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 そこで、Windows 10ではランサムウェア防止機能を搭載しました。守りたいデータが入っているフォルダーにはユーザーが明確に許可したアプリしかアクセスできない、というものです。万一ランサムウェアに感染しても、重要ファイルは守れます。

「セキュリティの概要」画面から「ウィルスと脅威の防止」を開き、「ランサムウェア防止の管理」をクリックします。設定画面が開いたら「コントロールされたフォルダーアクセス」をオンにします。

 これで「保護されているフォルダー」に登録されているフォルダーに許可されていないアプリがアクセスしようとするとはじかれるようになります。このままではフォルダーを利用できないので、「アプリをコントロールされたフォルダーアクセスで許可する」を開き、フォルダーにアクセスできるアプリを登録しましょう。

 これで、フォルダーの中身はランサムウェアに暗号化されずに済みます。無料でここまで守ってくれるのはありがたいところです

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