SNS依存の20代男性が「ソーシャルデトックス」を1週間してわかったこと
ソーシャルデトックスという言葉を知っているだろうか? SNSの利用による精神的な疲れや生産性の低下を防ぐために“SNS断ち”をすることで、近年よく聞くようになった。
ここで、僕(20代男性)のiPhoneのスクリーンタイム(※アプリの使用時間やWebサイトの閲覧時間を確認できる機能)を見てほしい。
お分かりのとおり、僕はSNS中毒だ。1日で2時間42分も使っているからだ。
オンラインゲームやオンラインショッピングの過度な利用を含む「インターネット依存症」では、深刻なものになると、仕事など社会生活に支障をきたし、専門外来に助けを求める人もいるという。
僕の場合はそこまで重篤ではないけど、日々、無意識にTwitterを開いてTL(タイムライン)を眺めてはいいねを押し、インスタのストーリーで芸能人やスポーツ選手の動向をみている。Facebookでは友人の近況報告を逃さないように毎日見ている。そんな使い方をしていたら1日で2時間以上もSNSを使ってしまっていた。
映画1本見れるじゃん。そしてSNSは見ているだけではなく、投稿する内容も多少なりとも考える。その時間も含めると、スクリーンタイムに表示されている以上の時間をSNSに溶かしているのだ。
「ソーシャルデトックス」のマイルール
この事実から目を背けたくなるが、悔しいのでSNS沼にハマりまくった時間を他で使いたくなってきた。そんな折、「bizSPA!編集部」の知り合いから、「ソーシャルデトックスの体験記事を書いてみませんか?」と連絡があった。そこで僕はソーシャルデトックスを1週間実施することにした。心情や時間の使い方に変化があったかを記していく。
<今回のルール>
Twitter、Instagram、FacebookのTLを見ない。
至ってシンプルなルールだ。ブログサービスやPodcast、動画配信サービスは使用可とする。目的は「ソーシャルデトックス」であり、iPhoneの使用を禁じることではないからだ。
1日目:iPhoneのホーム画面を整理した
まずはiPhoneのホーム画面を整理した。なぜなら無意識にTwitterを開こうとしてしまうからだ。メインで使うアプリはロック画面を解除したときにすぐに表示できるようにしているのだが、SNS類をホーム画面4ページ目(一番奥)に追放した。
1週間君たちは必要がない、島流しとする!!
アプリをアンインストールするという手段も考えたが、それでは当たり前に実行できてしまうので、やめた。いつもお世話になっているアプリたちなので消し去ることはできなかった。
次にSNSアプリの通知をオフにした。使うことが禁じられているのに通知が来たら手が震えそうだ。余計なことを考えたくないので、1週間大人しくしてもらった。
さて、この日は在宅勤務の日で部屋に冷蔵庫と洗濯機が届く日だった。
専門商社の営業マンとして入社5年目の僕は、今回初めて転勤した。
縁もゆかりもない土地で一人暮らしをはじめた僕、家電も揃っていないなかでソーシャルデトックスをしている。このタイミングで実施するのは、なかなかのハードモードなのかもしれない。
この日は在宅勤務だったが、SNSを開かない分仕事が捗った気がする。そして空き時間はWOWOWオンデマンドで映画をみた。ちょうど気になっていた『ダイバージェント』の3部作が配信されていたので、この1週間を乗り切れる気がしてきた。