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ラジコ急伸、チャーハン特番etc.「2020年のラジオ界」を振り返る

事件③ 文化放送は早々とアマビエに注目

 早い段階からアマビエに注目していたのは文化放送。3月頃からパーソナリティーがアマビエの絵を描く企画を実施した。

 まだ「アマビエ」が世の中に浸透する前で「『アマビエ』って何?」と言われていた頃だ。斉藤一美アナウンサーはアマビエを描いて「疫病、退散!! いつだって最後に勝つのは人間だ!」とコメントしていた。

 その後、3月から4月に変わるころを境に“空気”が変わった。スタジオに飛沫防止のアクリル板が置かれたのを皮切りに、現場は対応に追われた。

 ビデオ会議システムを使った生放送・収録(ともに3月下旬から)、紫外線照射殺菌装置の設置(一部ラジオ局)、密を防止するためにスタジオに入る人の人数を制限、ラジオカー中継休止、スタッフの交代制などのさまざまな対策がとられた。

 放送開始46年と、大阪を代表する長寿番組『ありがとう浜村淳です』(MBSラジオ)と『おはようパーソナリティ 道上洋三です』(ABCラジオ)もそれぞれの自宅から生放送を行った。

『おはようパーソナリティ〜』ではテレワーク初日の放送の冒頭で奥様が自己紹介を始めて道上氏をビックリさせたり、FAXのインクが切れたりと右往左往する事態となった。

事件④ 自宅ならではの試みが続々と

チャーハン特番

画像は文化放送公式YouTubeより

 パーソナリティーの中には、自宅であることを逆手にとった人もいる。俳優の斎藤工は『TAKUMIZM』(bayfm)の冒頭部分を浴室で収録。「一度やってみたかったんだよね〜」と嬉しそうに話していた。

 広島FMの夕方の生放送『江本一真のゴッジ』は自宅から放送するにあたり、リスナーから「家だからこそやってほしいこと」を募集。浴室から放送したほか、料理を作りながらその様子を面白おかしく実況。ステイホーム期間中のリスナーの心をほぐし続けた。

 2019年にASMR特番(焚き火特番)を立ち上げて以来、毎回話題となっている文化放送では、美味しそうな音で元気を出してもらおうと『チャーハン特番~チャーハンが鍋の上でパラパラ舞うその姿は美しい。まるで桜の花びらが踊っているよう。本当の春がくることを願ってSP~』(2020年4月19日深夜放送)を放送した。

 チャーハンのほか、餃子、チンジャオロース、唐揚げなどを料理している音だけで構成された特番だ。文化放送の音声技術スタッフが3Dオーディオ技術を使って制作したもので、イヤホンやヘッドホンを使ってワイドFMまたはradikoで聴くと、厨房にいるかのような感覚が味わえる

 チャーハンを作る音は分かるものの、どの音がチンジャオロースで、どの音が餃子なのか、細かくは分からないがとにかく腹が減る90分であった。ジュージューと野菜を炒める音にオタマの「カンカン」という音、油があがる音などが入れ替わり立ち代わりで聞こえてくる波状攻撃はズルいの一言。

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