年末年始に被害が急増「詐欺の手口」5つ。新型コロナに便乗も
年末年始は何かと入り用で、多額の現金を手元に置くことも多くなります。特に2020年から2021年にかけては、感染拡大を避けるため外出を控える人も多いでしょうから、詐欺のアプローチも受けやすくなっています。
若手ビジネスマンのなかには「狙われるのは高齢者に限ったこと」と勘違いしている人もいるかもしれませんが、昨今では若者から中高年に至るまであらゆる年代層がお金をだまし取られる可能性があります。今回は詐欺の中でも、年末年始に被害者が増えそうな手口を5つピックアップして紹介します。
詐欺① 偽通販サイト詐欺
巣ごもり需要が高まった2020年。詐欺犯もこの需要に狙いを定めて罠を仕掛けています。ダイソン、ニトリなど大手企業を騙った偽の通販サイトでお金を払ってしまい、結果的に「商品が届かない」被害が増えています。
なぜ、騙されてしまうのでしょうか? 理由は、大きく分けて2つあります。
まずは、正規の通販サイトと見た目がそっくりな画面で販売していること。違うのは、正規の値段に横線を引いて、70~80%の激安価格を表示している部分くらいです。そして、誘導も巧みです。大手のSNSや検索サイト上に広告を出しているので、アクセスした多くの人が「公式サイト」だろうと思いこんで注文してしまうのです。
もちろん偽サイトに指示された銀行口座にお金を振り込んでも、商品が送られてくることはまずありません。クレジット情報を入力してしまうと、情報が悪用され、別な通販サイトで高額な商品の不正使用がなされてしまいます。最近では、注文した金額分がクレジット決済されて、まったく違う安価な商品が送られてくることもあるようです。
安いからといって、すぐに注文するのではなく、サイトの内容をしっかりと見て、おかしな文言がないかを確認してください。大概が海外の詐欺業者が行っているので、一部の日本語が変だったりします。
“偽ニトリ”の通販サイトでは連絡先の電話番号が掲載されていなかったり、メールの問い合わせ先がフリーのアドレスだったりするようです。また、振り込み先が個人名や外国人名になっていたら、詐欺を疑うべきです。