マニア歓喜!テレビで話題の「道の駅」の進化が止まらないワケ
厚木インターチェンジから40分ほど行ったところにある「道の駅 清川」。人口約3000人の清川村ですが、多い日には600人以上が利用するという人気の道の駅になっています。
「道の駅 清川」が開業したのは2015年のこと。当時は清川村森林組合が指定管理者となって運営してきました。しかし、ノウハウ不足や本業との兼務が原因になり、赤字経営に陥ってしまいました。
農業ベンチャー企業が復活させた道の駅
そこで村は、2018年4月にアグリメディアという農業ベンチャー企業に運営を任せたところ、売り上げが以前の5割増しになったそうです。
アグリメディアは、全国の遊休農地をリメイクして一般の人に貸し出す「シェア畑」、収穫体験付きのバーベキューができる遊べる農園「アグリパーク」、農業学校の「アグリアカデミア」、自治体・法人向けのコンサルティング事業を行っており、これまでも多くの実績があるベンチャー企業です。
アグリメディア社長の諸藤貴志さんは「道の駅は、消費者と生産者が直接接点を持てるインフラだと思っています。民間企業が関わることでより良く改善して人を呼べるチャンスを感じました」と語ります。
地元・清川村の農家の朝採れ野菜が大人気
「道の駅 清川」では地元のブランド豚「清川恵水ポーク」を使った料理を振る舞う食堂や、清川村産のお茶や丹沢みそなどの特産品を売るコーナーのほかに、地元の農家がその日に収穫したばかりの野菜を売る朝どれ野菜コーナーが人気だと番組内で紹介されました。
かつて野菜の仲卸などで従事していた専門のスタッフが店長として働いており、地元の農家の人と話し合いながら、販売価格を決定していました。
責任者の海野健太さんは「価格が安いということだけに惹かれてやってくる道の駅ではもったいない。鮮度が良くて、かつ妥当な価格で売るということで、作っている人も買う人も嬉しくなることが一番良いことなのです」と語ります。
この地域で採れた名物の山菜を目当てに、道の駅の開店待ちの行列ができるほどの人気スポットになっており、あっという間に売り切れてしまう様子が放映されました。