マニア歓喜!テレビで話題の「道の駅」の進化が止まらないワケ
1993年には全国に103か所あった「道の駅」ですが、2018年には1145か所までに増加。
ただ、結果としてシェアを奪い合ってしまい、赤字経営に陥っているところも少なくなく、道の駅マニアにとってモヤモヤした日が続いていました。
そんななか、7月3日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京)で、民間企業が道の駅の運営に携わる事例が紹介。「道の駅が復活していて嬉しい!」とネットでも大反響だったようです。
甲子園球場8個分の巨大な道の駅
そもそも運転手が休憩を取ることができる施設が求められていたことがきっかけになり、各自治体と国土交通省が連携して設置されてきたのが、道の駅です。
丹後王国「食のみやこ」では、休憩所としての施設以外にもレストランや、ポニーの乗馬体験、芝すべり、ゴーカート、ホテルなど、さまざまな施設があり、道の駅の範疇を超えた人気のエンターテイメント施設となっています。
もともとこの場所は、公立の農業公園でしたが、赤字が続いたために2014年に運営会社が撤退してしまいました。そして、その代わりに現在、運営しているのが人材サービスの大手のパソナグループです。
人を活かす道の駅にするのが目標
いまやテーマパークのようなものも現れ、進化する「道の駅」。民間企業が続々参入、民間ならではのアイディアで人気を博しています。今回のガイアは個性的な道の駅を紹介し、人気の謎を探ります。 7月3日(火)よる9時54分からの放送は「進化を続ける道の駅2」です。 pic.twitter.com/Jl7y2Xd0Bg
— ガイアの夜明け 番組公式ツイッター (@gaia_no_yoake) 2018年7月2日
丹後王国の代表、伊藤真人さんは「地域の人材・産業を育て、一次産業を稼げる仕事にしていく拠点を作ることで、人を活かす道の駅にしていきたいです」と語ります。
そのための方策として、地元畜産業者などの生産者に、道の駅の飲食店の経営を任せています。そのことによって牧場自体の売り上げが3割程度アップし、店舗スタッフや飼育員などを新たに雇うようになるなど、地元に雇用を創出しました。
「道の駅はどこまでも手段だと思っています。人が働く場所を作って、人を活かすのが私たちの目的。それに繋がることなら何でもやっていく姿勢です」と伊藤さんは続けます。
かつては、赤字経営だった道の駅を、人材サービスの大手企業ならではの強みのネットワークとノウハウを駆使し、再生させ、地元に還元をするというモデルケースとして、丹後王国 「食のみやこ」は知られるようになりました。