唐橋ユミさんに聞いた「年代や性別が違う相手」との会話術
年代や性別が違う人とコミュニケーションするコツ
――最近は、なかなか注意や指導しにくい世の中ですが、そう感じることもありますか?
唐橋:そうなってしまうのはすごく嫌なので、自分から「どうでした?」と聞くようにしてるんですよ。スタッフが「唐橋にこれ言ったら嫌がるかなぁ、と思っていそう」だと察したら自分から伺いに行くことはあります。そしたら「じゃあ、正直言うけどさ」と言ってくれますね。
――『サンデーモーニング』では、大御所の方々に囲まれていますが、年代や性別が違う方々とコミュニケーションを取るときのアドバイスを教えてください。
唐橋:「あなたのこと興味あるので聞かせてください」という姿勢だと、相手も話しやすいかなと思いますね。話題は、些細なことでいいんです。「そのスニーカーおしゃれですね」「青色の服が多いですよね。いつも自分で選ぶんですか」とか。ネクタイが馬柄の人がいて、それをきっかけに話しかけたら、競馬好きで姪っ子からのプレゼントで……と話が広がったことがありました。
人間関係でまずいと思ったら避難を
唐橋:ちょっとしたコミュニケーションがあると、仕事もスムーズに進むことってあるんですよ。例えば、この人とこの人は仲が悪いから連絡がうまくいかなくて、それがスタッフ全員に影響してしまう、なんてことも。
精神的にやられちゃうくらい苦手な人は無理に話さなくてもいいのですが、話しかけられるのを待つのではなく、こちらから話しかけてみるのも大事かもしれないです。
――若いビジネスマンにメッセージをいただけますか。
唐橋:いま、コロナの影響でストレスを抱えている人が多いと思うので、自分が壊れない程度にやってほしいです。我慢しちゃう人って多いし、逃げられない人もいると思うのですが、本当に人間関係でまずいと思った時は避難したほうがいい。自分が1番大事だし、うまく逃げ場所を作ってほしいなと思います。
<取材・文/ツマミ具依 撮影/山川修一>
【唐橋 ユミ】
フリーキャスター。福島県生まれ。テレビユー福島を退社後、東京を拠点に、フリーキャスターとしてテレビ・ラジオ・CMなど幅広く活躍。『サンデーモーニング』(TBS系)『新Shock感』(テレビ東京系)などに出演。著書に『会話は共感力が9割』(徳間書店)など