大谷翔平、右ひじ手術回避も、早期復帰報道にネットは賛否両論も…
「PRP注射」とは、自分の血液から身体の組織を修復する血小板を抽出し、患部に注入することで、自己治癒力を高めるものです。大谷選手はこの治療を、降板した次の日に受けています。
一方で、これまでPRP注射を受けた31人中の16人がその後手術を余儀なくされたというデータもあり、同治療方法によって100%回復するという確証はありません。
回復しなければ最悪、手術の可能性も
また、PRP注射での回復が見込まれない場合の有力な手術方法として、「トミー・ジョン手術」が挙げられます。
「トミー・ジョン手術」とは、腕やひざなどから取り出した健康な腱を、骨に穴を開け、損傷したじん帯の代わりとして移植する方法です。
しかし、同手術は回復までにかかる時間が長く、松坂大輔選手やダルビッシュ有選手は、施術から復帰までに1年という時間を要しました。
そんななか新たな手術として注目されているのが、「人工じん帯」を使用した手術方法です。
この手術は、損傷したじん帯縫い合わせ、そこに「人工じん帯」を沿えるように固定し、補強する方法です。「トミー・ジョン手術」のように、骨に穴を開ける負担がない分、早ければ半年での復帰が可能と見られています。
大谷選手の今後を巡ってさまざまな意見
現在の大谷選手は、球団でのリハビリを続け、ブルペンに立ってバッティングのタイミングを計る練習をするなど、復帰に向けて前向きな様子とのことです。
また、エンジェルス幹部も「手術の予定はなく、医師からもPRP注射での治療が可能との診断が出ている。バッターとしてだけであれば、すぐにプレーできる可能性があるが、復帰に関しては長期的な目線で判断する」とのことでした。
番組放送を受けて、ネット上では、大谷選手復帰に関する賛否両論が寄せられています。
「番組の専門家による解析がとてもわかりやすかった。大谷選手は特集が組まれるほど注目されている」
「他人がとやかく言うことはない。大谷選手には自分が満足するまで夢を追って欲しい」「大谷選手にはもう十分面白い試合を見せてもらった」
「周りが考察しても診断が出ない限りわからない。球団の報告を待つしかない」
大谷選手が離脱して以降、成績不振にあえいでいるエンゼルス。手術による長期離脱をなんとか回避したことで前半戦での復帰も見えてきています。グラウンドで躍動する姿を早く見れる日を楽しみにしたいですね。
<TEXT/湯浅肇>