炎上せず好かれる企業SNSとは?ヘア化粧品メーカーの元「中の人」に聞く
会社の顔になっていることを意識
現在では自身のフルネームでSNSを活用している竹渕さん。この「実名アカウント」をはじめたきっかけは新型コロナの影響だったとか。
「ここ2〜3年はセミナーに参加して出会った人と、名刺を交換させていただいたり、相談させていただくなどして繋がりが持てていたのですが、その機会が分断されてしまったことが大きいです。実名のアカウントを作って、情報をしっかり発信することで、興味を持ってくれる方に直接お会いしたり、オンラインで繋がれることも。
発信する内容は、(現在は実務としては卒業した)企業公式SNSでは企業っぽく説明するのではなく、『相談しやすい男性美容師』のイメージ。女性のお客様に対して、比較的フランクに有益な情報をお届けできればと思っています」
基準は「会社の玄関に貼られて大丈夫か」
SNSで情報発信するうえで、気をつけていることは「今のところない」というが、当然ながら配慮するポイントは抑える。
「炎上するケースもあるとたまに耳にします。そうならないように、かなり気を遣いながらやっていますね。ちょっと気を抜いたり、フランクにいろいろとやり過ぎてしまうと、やっぱり“不慮の事故”が起きてしまいますから。素性を明かしている分、ある程度、企業の顔としての意識は常に持っておくことが大事。
たとえば、『名前つきのツイートが、会社の玄関に貼られても大丈夫か?』ってことはひとつの判断基準です。社長や外部の方が目にしても問題ないような内容であれば、何かが起こったとしても、それは捉える方の問題かと割り切ることもできます」