最大1100万円、長野市移住で支援金。移住者に聞く、住むメリット・デメリット
長野市に移った企業の声を聞く
本制度を利用し、すでに長野市に移転・移住している企業もある。フリーペーパー専門店「ONLY FREE PAPER」で知られる株式会社Beatfaceだ。代表取締役の松江健介氏に話を聞いた。
本支援金制度の利用を決めたきっかけは、松江氏自身が長野市役所に開業支援の件で相談しに行った際、担当者から教えてもらったことにあったという。松江氏に、まずは受け取った支援金の額と今後の活動について聞いた。
「移住した従業員は3人で、本社機能移転もしくは事業所の新規設置でもらえる『300万円』と、1人あたり『50万円』を合わせて、支援金は合計『450万円』でした。3人のうち1人は関東圏との2拠点生活を送っています。企業としては今後、長野市を中心に活動していきたいと考えています」
おやきとベーグルの店を展開
「正直な話、長野市に移ってからは毎日、新規事業の立ち上げの準備に追われる状況で、住んでいる土地を噛み締める余裕がないといった感じです。他の従業員も同じだと思います。ただ、みんな『長野はいい』って言ってます」
松江氏が2020年10月10日にオープンさせた、おやきとベーグルを売る店「OYAKI CLUB(おやきクラブ)」は、マツコ・デラックスの番組「夜の巷を徘徊しない」でも紹介されたほど、世間では話題になっている。
長野の郷土料理であり、海外での認知度も高まっている「おやき」と、クラシカルなニューヨークスタイルの「ベーグル」を長野市内と信濃町で販売するお店で、信州産の新鮮な野菜や果物などの食材を活かし、独自のアレンジを施したものが楽しめる。