上司をモヤモヤさせない「テレワークでの報告」3つのコツ
テレワークが定着するなか、新たに問題になっている「テレハラ」をご存知でしょうか。テレワーク中、上司から部下への過剰な管理などを含めたオンライン上のパワハラのことです。誰もがテレハラの被害者になりうる状況下、上司とのコミュニケーションで注意すべき点を紹介します。
上司は何が把握できないと不安になるのか
テレハラは、プライベートに干渉するセクハラも含みますが、ここではパワハラ的な側面について解説します。テレワークに不慣れな上司が部下の動きや考えが見えづらいために、部下に対してその不安をぶつけるようなコミュニケーションをとってしまうことで生じるパワハラへの対応についてです。
もちろん上司自身がテレワーク環境におけるマネジメントの形を模索していく必要がありますが、自身もテレハラの被害者にならないようにするために「上司は何に不安を感じているのか?」「何を伝えれば安心するのか」を考えて実践していくことも重要です。
通常、上司は部下が成果を生むために何を考え、どのような行動をとったのかを把握し、部下の成長のために業務の改善点を認識したいと考えています。よって、テレハラを防ぐ鍵は、大前提として上司が何に不安感を持っているのか? を理解することにあります。
では、具体的にはどのような報告をすれば上司が安心できるのでしょうか。報告時に伝えると良い項目について説明します。
テレワーク時代、上司に報告必須の3項目
上司を安心させるために伝えるべき必須項目は3つあります。1つ目は基本ですが「報告対象期間中の成果を定量と定性の両方の観点」で報告することです。
“定量的な情報”とは、営業職の場合は「アポや受注件数」、開発職の場合は「バグ修正数や新規機能の実装数」などの数字として見える成果であり、これを報告内容として入れることが多いかと思います。
一方で、上司に自分の動きを理解してもらうためには、“定性的な情報”も有効です。例えば営業職の場合は「このようなトークスクリプトで商談に臨んだら顧客からこのような返しがきた」、開発職では「こういったコーディングをしたらバグが修正できた」などの経緯を示す情報です。
結果としての定量情報だけでなく、過程がわかるような定性的な報告もセットにすることで、上司は部下の仕事をより具体的にイメージすることができるようになるのです。