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「お~い、お茶」は別の商品名だった?売上急増させるネーミングの法則

学び

ネーミングのチェック項目、最初の3つ

1. 商品内容がわかりやすいか?(直感的にわかるか?)

 CMでなんとなく流して聞いているだけなのに、記憶に粘りつく秀逸なネーミングが上手なのは、製薬会社の小林製薬。たとえば、「熱さまシート」「のどぬ~る」「トイレその後に」など、商品名を見ればその用途が直感的にわかります。「あったらいいなをカタチにする」をブランドスローガンも素晴らしいですね。

2. 口に出しやすいか?(発音してみて語感がよいか、人に言いたくなるか?)

「BIG EGG(ビッグエッグ)」というネーミングを耳にしたことはありますか? 2000年の時点でこの呼称は公式に廃止されているのですが、実は「東京ドーム」のことです。

「ビッグ」と「エッグ」という2つの単語からできているネーミングでは、どちらも「グ」で終わるので、口に出してみると、とても発音しにくく感じる方も多いと思います。こうした違和感は人を遠ざける原因になります。「ドコサヘキサエンサン」や「ヴィックスヴェポラップ」のような、聞き慣れない語感でも、発音してみると気持ちがいいようなネーミングもありますので、ネーミングの語感は、とても大切です。

3. 機能や効果を想起しやすいか?

『ピーチかぶ』。Oisix(おいしっくす)ユーザーが選ぶ「農家オブザイヤー」に4年連続受賞した実績がある根強い人気商品ですが、絶妙なネーミングです。甘くて美味しいかぶのイメージがぱっと広がりませんか? Oisixは、他にも『蜜トマト』や『栗じゃがいも』、『トロなす』など、独自のネーミングでファンを増やしています。ネーミングがとても上手ですので参考になります。

ネーミングのチェック項目、残りの4つ

チェックリスト

4. 共感・親しみがわくか?

 私の好物『チョコモナカジャンボ』。チョコの甘さと、モナカの懐かしさ。そして、ジャンボという少年ゴコロをくすぐるネーミングに、思わず手が伸びてしまいます。もはや、友だちのような親しみと共感を覚えるネーミングです。あなたが、長年好きなものも、共感・親しみのあるネーミングがされていませんか?

5. 省略しやすいか?

「コーディネイト」まで、『コーデ』にしてしまうほど、最近ではどんなものでも省略する傾向があります。人によって変わる省略ではなく、誰が省略しても同じ呼び名になるほうが愛されやすいです。ネーミングを考えたときに、どう省略されるか? まで考えておきましょう。

6. コンセプトを表しているか?

 千葉県松戸市の『すぐやる課』をご存知でしょうか? 普通なら「住民相談課」のようになるところ、反応が鈍いお役所仕事の追放を目指し、松戸市に昭和44年に作られたのが『すぐやる課』です。

 誰がきいても、そのコンセプトがすぐに理解できる素晴らしいネーミングです。ちなみに、『すぐやる課』の生みの親は、ドラッグストア「マツモトキヨシ」創業者で、市政改革に取り組んだ当時の松本清市長でした。

7. 記憶に残りやすいか(忘れないか、すぐ思い出せるか)?

『愛しさとせつなさと心強さと』という篠原涼子さんのヒット曲があります。一見覚えにくそうな曲名ですが、何だか覚えたくなる言葉の組み合わせと、口にしたときの語感の気持ちよさで、私と同じ年代の方であれば、記憶に粘りついているのではないでしょうか。

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