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残業がプラスから「マイナス評価」に転じるのは何歳から?

学び

「残業」といっても多様な側面がある

 もちろん残業の多い少ないがそのまま評価に反映されるわけではありません。残業にも次のような種類があるからです。

① 仕事量が多過ぎることによる残業
 仕事が多くて残業になるのは当たり前です。欧米ですと業務の繁閑は新規採用と解雇で雇用調整するのが一般的ですが、日本の場合は法律的に容易に解雇ができない事情があり、人員の調整はせずに労働時間量の調整を行ってきました。こういう背景もあり、忙しい時に上司の残業要請に快く応える部下は印象がよくなるのも当然と言えます。

② 無駄と思える仕事が多い
 労働量の調整と言いましたが、閑散期だからといって1日8時間労働を7時間にするなどのフレキシブルな運用ではなく、ちょっと優先順位の低い仕事に手を付け出すことがあります。

 それが慣習となって、今となっては無駄な仕事になっている可能性があっても、「前任者もやっていたから」という理由で続けていることが多いものです。こういう仕事は上司も意外と把握していないので、削減(改善)提案をするとあなたの株が上がるかもしれません。

「できるまで帰らない」的な発想も必要

残業 ビジネスマン

③ 生活給としての残業代稼ぎ
 報酬を上げるためには、人事評価で良い成績を取り昇給、賞与アップを狙うのが王道ですが、残業を多くする方が最も手っ取り早く稼げます。
 もし、月例給与が高い状況が続き、その前提で生活が成り立っているとすれば、この状態から脱するのが難しくなり、いつのまにか賞金稼ぎならぬ、残業代稼ぎというレッテルを貼られることになるので気を付けましょう。

④ 本人の能力不足、段取りの悪さ
 さすがに能力不足や段取りの悪さで多くの労働時間を費やさないといけない状況だと、上司としては指導したくなりますが、実態を把握することは困難です。
 ただ、能力不足・段取りの悪さを労働時間で何とかカバーしようとする努力の姿勢は「あいつ頑張っている」という評価になる可能性も高いので、段取りが悪いという自覚のある人は「できるまで帰らない」的な発想も必要ではないでしょうか。

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 このように残業と言ってもさまざまな側面があるので、良い悪いと決められるものではないのですが、少なくともこれまでは労働時間の長さが間接的に評価されてきたのは事実です。

 それに30代前半くらいまでは実力を高めるために果敢にチャレンジして、結果的に非効率な長時間労働になるのはむしろ(上司からは言いにくいが)褒められることと言えます。

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