コロナ禍でも「必要とされる人材」とは?指示待ちタイプだとNG
逆算してやりたいことを見つける
そもそも研修カリキュラムは、どのような内容なのか?
「就職活動で必要になるビジネスマナーや自己分析、業界業種研究、面接対策などを行います。例えば就職活動時に重要な自己分析を進める中では、『自分は社会に出て世の中に、顧客に、同僚にどのような貢献をしていきたいのか?』という仕事人生の“終わり”を思い描いていくことで、自分が本当にやりたいことを見つけ出していくという作業を行っていきます。
また、グループワークと周囲からのアドバイスを通して、『自分の強み、大切にしていること、どんな分野で必要とされたいか』などを考え、宣言していくという取り組みをしていきます。早期退職が問題視される昨今、カリキュラムを通じ、自分がいかに組織、社会へ貢献していくかを考え、主体的な行動を身につけられるようにしています」
まず自分自身に目を向けさせる
この研修を受けた後、候補者はどのような人材になるのか? 近藤氏は「一言でいうと、覚悟と自信を持った人材になります」とズバリ。
「彼らの変化を見ていると、まず第1に、『自分の人生は自分が選択してきたんだ』という気づきがあるようです。カレッジに参加する就活生は『大学を卒業した後もフリーターとして過ごしていた』『大学を中退した』という方々が多く、大半が『景気が悪いから』『自分に合った企業と出会えなかった』『家庭環境の問題』と、今の状況を自分の外側に置いてしまう人が多いです。
が、自分自身に目を向け、考え方やモノの見方を学ぶことで『不幸で不運、不遇な自分』を選択していたのは自分であったことに気づき、取り組み姿勢が前向きに変わるようです」