コロナ禍でも「必要とされる人材」とは?指示待ちタイプだとNG
中途採用で選ばれない人の特徴
成功するコツがある一方で、企業によって求めている人物像は違うため一概には言えないが、「中途採用で選ばれない人」に共通する要素もあるという。
「まず第一に『指示待ちタイプ』は見送られるケースが多いようです。変化スピードが速い現代においては『自ら仕事を創出する』タイプが求められています。そして『他者の話をきちんと聞かない』タイプも選ばれにくいです。10人に『あなたがコミュニケーションにおいて大切にしていることは何か』という質問をすると、10人が『人の話をしっかり効くことを意識している』と答えますが、本質的な傾聴ができる人は少ないです」
背景には、相手の話を傾聴するのではなく、それをどう返すかを考えながら話を聞く人が多いことがあるという。だから相手の質問にずれた回答をしてしまうのだ。
「最後にコミュニケーションを極力回避しようとするタイプも選ばれにくいです。コミュニケーションを取るのが上手い必要はありませんが、他者とのかかわりを避けるようなスタンスは、コロナ禍でコミュニケーションロスが起こりがちな今だからこそ受け入れられにくくなります」
経歴よりも「人生で成し遂げたいこと」
さらに「企業が求める人材像に適合しすぎると失敗する」とも近藤氏は語る。
「例えば『本心ではないけど、嫌じゃないからいいや』と思って話を合わせてしまうと早期退職につながりやすいです。これまでの経験や身につけたスキルをアピールするのも大切ですが、自分が人生をかけて成し遂げたいことや、世の中にどんな貢献をしていくことで人生を豊かにしていきたいと考えているか、そういった思いを伝えることを意識したほうが良いアピールにつながります。
もしかすると面接先の企業では自分の夢が叶えられないということで見送られてしまうかもしれませんが、縁がなかったとすっぱりあきらめる潔さも必要です」