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目指すはYouTuber?テレワーク時代の営業に求められるスキル

ビジネス

営業はユーチューバーになるべき?

営業はユーチューバーになるべき?

 そのための手段の1つとして、私はYouTubeの活用をお勧めしたいと思います。たとえば、自社の商品やサービス紹介を自らが行う動画を撮ってYouTubeにアップしておくのです。

 メールの署名欄にURLを貼っておけば、メールの内容を見て、商品に興味を持ってくださった方にご覧いただくことができます。また、SNSから誘導するという手もあります。

 YouTubeへの「顔出し」動画のアップを勧めると、ほとんどの方が「それはちょっと……」と逃げ腰になります。「恥ずかしいから」というのが理由ですが、YouTubeにアップしたからと言って全世界にオープンになるわけではありません。

 限定公開という仕組みを使えば、URLを知っている人だけに見る人を限定できます。

 仕事の一環としてやることなので、なにもYouTuberを目指そうというわけではありません。面白おかしく作る必要も、チャンネル登録数を気にする必要もありません。長い時間だと飽きられてしまうので、1本の動画は5分以内におさめましょう。

“流した汗”は決して無駄にならない

 商品に関するQ&Aや、実際に使ってみてのビフォーアフターなどが内容としていいのではないでしょうか。何を提案したいのか、それにどんな価値があるのかが伝わればOKです。あまり凝ったものよりも、シンプルな方がいいと思います。

「信用」段階において大切なことは、「積み重ねていく」というイメージを忘れないでいることです。小さくてもいいからプラスをたくさん重ねていくのです。すぐには効果が現れないかもしれません。

 それでも、いつかどこかで誰かが「どういう会社なんだろう?」「どんな人がどんな商品を扱っているんだろう?」と思って調べたとき、きちんとした情報がいくつも出てくること、誠実な過去の蓄積(積み重ね)があることが重要なのです。

 時間はかかりますが、WEB上にはすべてが実績として残っていくので、“流した汗”は決して無駄になりません。

<TEXT/長尾一洋>

長尾 一洋:株式会社NIコンサルティング代表取締役。中小企業診断士。自社開発のITツール「可視化経営システム」は、6900社を超える企業に導入され、営業力強化や業務改革をローコストで実現している。また、2500年前から伝わる兵法『孫子』の知恵を現代企業の経営に活かす孫子兵法家としても活動。著書に『AIに振り回される社長 したたかに使う社長』(日経BP社)、『営業の見える化』(KADOKAWA)、他多数。

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