コロナ就活に負けない、企業にウケる志望動機の作り方
志望動機は“自分にとってのメリット”が重要
少し極端な例ではありますが、面接の志望動機もそれと同じ。いきなり「貢献」などと言われても、企業には刺さらないのです。それに、大体は“それらしく”聞こえる志望動機を述べただけであって、心の底から「会社に貢献したい」と思っている人は多くありません(もちろん全員ではないですが)。
なので、志望動機は「会社にとってのメリット」だけでなく「自分にとってのメリット」を伝えたほうが真実味が出て、企業からの印象も良くなります。これを聞くと「本当に『自分にとってのメリット』を伝えていいの? かえってマイナス評価になるんじゃ……」と不安に思う人もいるかもしれませんが、心配はいりません。
「自分にとってのメリット」があるということは、すなわち会社からの指示がなくても、自走でどんどん頑張れるということ。自分のメリットのために努力し、成果を上げられれば、それは会社の利益に繋がります。つまり会社にとっても“美味しい状態”になるので、企業は「自分にとってのメリット」を感じている人を採用するのです。
なので、志望動機は「自分にとってのメリット」をそれぞれ「業種」「職種」「会社」の3つの観点で書き出すところから始めましょう。
企業にウケる「志望動機」を作ってみよう
作り方のポイントが分かったところで、ここからは企業にウケる「志望動機」を実際に考えていきましょう。ここではトヨタ自動車の「設計開発職(技術職)」を志望していると仮定して、志望動機を作っていきます。
業種:自動車業界
職種:設計開発職(技術職)
会社:トヨタ自動車
この3つの切り口から考えられる「自分にとってのメリット」をそれぞれ洗い出していきます。
「業種」の志望動機を考える
まず「自動車業界」で考えられる「自分にとってのメリット」としては、例えば以下が挙げられます。
◆車が好き
自分にとって好きなものなので、モチベーション高く働ける
◆将来性がある
自動車離れが進んでいるとはいえ、ライドシェアの拡大や他の移動手段を提供していく流れができつつある
◆チャレンジングな業界
時代の流れによる変化が大きく、その変化に対応することでいかようにもニーズを伸ばせる