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エアコンつけっぱなしも節約に?ダイキンに聞いたお得な使い方

暮らし

室外機のまわりに物を置きすぎない

エアコン 室外機

※画像はイメージです(以下同じ)

 エアコンをお得に使う3つ目の工夫は、室外機のまわりに物を置きすぎないことだ。

「室外機は、壁との間に隙間をとっていますよね。実は、あの後ろの面から吸い込んだ空気を正面から出しているんです。その空気の流れに、室内機から送られてきた熱を一緒に乗せて送り出している。なので、室外機のまわりに物を置いてしまうと、空気を吸い込みづらくなったり、前に風を吐き出しづらくなったりして、運転の効率が下がってしまう。消費電力の増加につながるのです」

 室外機のあるベランダはゴミの日までのゴミ袋の置き場所に使われたり、油断すると物がたまりやすかったりするが、少なくとも室外機周辺は物が散らからないように気を付けたい。さらに、室外機が設置している場所に直射日光が当たるようなら、遮光シートを敷いて周辺の温度が下がるようにすることで、熱交換を効率的に行える。1メートル程度、離れた場所に植木鉢を置くなど緑化するのも効果が見込まれる。

 重政氏によると「ダイキンでは上記3点の効果の検証実験を行っており、これまでに挙げた3つの対策を行うことにより、1日あたり22%前後の消費電力を削減できる」と実証されているという。

エアコンつけっぱなしのほうが節約?

 この時期になるとSNSでは、エアコン節約における「つけっぱなし vs オンオフ」論争が活発になる。筆者の身の回りにもつけっぱなし派とオンオフ派がいるが、果たしてどちらが正しいのだろうか。重政さんによると、その答えは「電源オフの時間の長さ」と「周囲の気温の高さ」によって異なるという。

「弊社では、省エネなエアコンの使い方の研究しており、つけっぱなしかこまめに電源を入れるかで、どちらが節約になるかの実験を行いました。夏場の日中(9:00~18:00)の場合、30分ぐらいの外出だったらエアコンはつけっぱなしのほうが消費電力は少なく、35分以上外出する場合は1回切ってしまったほうが良いという結果が出ました。

 また、夜(18:00~23:00)の場合は、18分くらいのちょっとした外出ならつけっぱなしでも問題ないですが、それ以上の外出なら切ってしまったほうが消費電力は少ないという結果になりました。ただし、そこまで大きな差はありません」

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