「腐る名刺」を作って取引先に渡してみた。素材と目的は一体なに?
腐る名刺を取引先に渡してみた!
岡シャニカマ:良い質問ですね!実際に渡してみました。
Tomy:渡しちゃったの……!?
岡シャニカマ:人間でよくお世話になっている取引先のSさんに渡してみました。
Tomy:彼なんて言ってた?
岡シャニカマ:第一声が「いらねえよ!」です。
Tomy:激しく同意するわ。
岡シャニカマ:「受け取ってくれなきゃポストに入れます」と半ば無理やり手渡したんですが、その1週間後に届いたチャットがこちらです。
やはり自分で「名刺が腐ったな」と思うのと、他の人から「お前(名刺が)腐っているぞ」と言われるのではまた違った効果があります。
Tomy:うん、でもこれ半ギレじゃない?
岡シャニカマ:かもしれません。ただ、社会をより良くするアイデアのタネと考えれば「腐っても鯛」なわけですし、腐ったことをきっかけに新しい名刺を渡せば関係性も深まるでしょう!
Tomy:なるほどね。何かを変えようとする時にリスクや犠牲を恐ちゃダメというのも一理あるわ。
岡シャニカマ:ありがとうございます! というわけでTomy先生にも1つ。
Tomy:いらないわよ!!!
Tomyの総評「腐ることも大切な変化の一部なのね」
「腐る」って悪い意味でしか捉えたことがなかったけど、今回のアイデアを聞いて「古くなっていることを告げる」という役割があるんだと気づいたわ。
野菜やはんぺんは腐った時点でもう使い物にならないけど、人間はどんなに腐っても再生できるから、まずは「自分が腐っているかもしれない」と問いかけるアイデアとしてすごく本質的だったんじゃないかしら。
機能性は別としてね……。
まとめ「魚は頭から腐るというが」
今回のプロトタイプは自分の名前・会社・肩書きで作成しました。その立場から言うと、やはり自分の名刺がカビだらけになるのはかなりショックです。
これは初めて自分の白髪を見つけた感覚に近いのかもしれません。ショックの大きさで言えば「自分はこのままでいいのか?」と問い直すには十分です。
もし実用化できたなら、ぜひ長年勤めて高い地位にいる上司の方に使っていただきたいですね。ロシアのことわざに「魚は頭から腐る」というものがあり、意味は「組織は上層部からダメになっていく」なんだとか。
裏を返せば「組織を良い方向に変化させられるのも上層部から」ということ。いつかカンブリア宮殿とかで「名刺が腐ったのをキッカケに改革をしました」なんて会社が出てきたらいいな、なんてことを妄想しています。
<TEXT/岡シャニカマ>