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「腐る名刺」を作って取引先に渡してみた。素材と目的は一体なに?

ビジネス

 コロナ禍において多くの企業が「変化」を余儀なくされ、対応できる会社とそうでない会社の明暗がはっきりと分かれました。私、岡シャニカマ@SHANIKAMA_hrkt)が勤める株式会社人間もいくつか仕事がなくなり、「自転車操業」が「一輪車操業」になりかねない状況でした。

ヘン革名刺

 しかし、そこであえて積極的に提案をした結果、私が企画した近畿大学さんの「マグロマスク」が話題になったりと、ピンチがチャンスになったことも事実です。

 さて、第二波の予断を許さない昨今ですが、まだまだ働き方の面でも変化がありそうです。そんな今こそ重要になる課題を“ゲイの精神科医”ことTomy先生に聞いてみました。

 Tomy先生は著書『精神科医Tomyが教える 1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)を8月6日に発売したばかりですが、そんな方が抱えている「課題」とは一体何なのでしょうか?

「変化を恐れて現状維持にならない」by 精神科医Tomy

ヘン革名刺

精神科医Tomy先生(イラスト:カツヤマケイコ)

【精神科医Tomy】
1978年生まれ。クリニックに常勤医として勤務する傍ら、 2019年6月から本格的に投稿を開始したTwitter「ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き♥」が話題を呼び、半年ほどで18万フォロワー突破! 著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』が発売中。8月6日には最新刊『精神科医Tomyが教える 1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉』(ともにダイヤモンド社)が発売に

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Tomy:今こそ大事な課題っていうのは、社会人が持つ永遠のテーマでもあるんだけど、それは「現状維持の恐ろしさ」じゃないかしら。コロナでたくさん会社も倒産してるけど、だからと言って「今の会社にしがみつこう」とか「今ある仕事を守ろう」って発想になった時点でもう次の変化は乗り切れない。人も、組織も腐っていっちゃうのよ

岡シャニカマ:なぜ人は変化できなくなるんでしょうか?

Tomy:「責任」という問題が大きいわね。何かを変えると現状から悪化する可能性もあるわけだけど、その責任を誰も負いたがらないのよ。「何もしない」が一番リスクなことなんだけどね。

岡シャニカマ:たしかに「変化」で失うものも多いから、不安になりますよね。私も「デビューした」と思われるのが不安で小学校からずーっと同じ髪型を変えられていません。

Tomy:それは似合ってるってことでいいんじゃない……。とにかく、周りが大きく変化している今こそ、あえて「自ら変化する」ってことが求められてるんじゃないかしら。だから「現状維持にならず変化しつづけられるアイデア」を考えてくださらない?

「腐っている自分に気づかない」という問題

岡シャニカマ:Tomy先生からの依頼を踏まえて、まず人が現状維持になってしまう理由を考えてみました。その結果、そもそも気付かないという問題が大きく考えられそうです。

Tomy:なるほど、面白いわね。

岡シャニカマ:何年かぶりに会う友達なら「お前変わらねえな」とか「変わっちまったな」と言ってくれるかもしれません。でも同じ場所・同じ仲間で同じ仕事を続けていても、自分たちが「変化できているか」なんて客観的なことには、なかなか気付けないと思うんです。

ヘン革名刺

※画像はイメージです

Tomy:たしかにそうね。たとえ気づいたとしても空気を読んで言わないことだってあるかもしれないし。

岡シャニカマ:そこで「放っておくと自分も組織も腐っていく」という“見えない事実”を可視化するアイテムとして「腐る名刺」を考えてみました。

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