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なぜ転職は迷走するのか?元メガバンク人事に聞く、内定への近道

学び

「なんとなくの転職」で、後悔した人も

ただの元人事:お話を聞くなかでは、過去に「なんとなく」で転職をしてしまい、情報不足で入社後のミスマッチが発生し、私に相談に来られる方も少なからずいます。僕の強みをあげるとしたら「情報量」だと考えています。

 この「情報量」にはメガバンクに採用業務に携わった経験や、現在は様々な企業に採用のコンサルをさせていただいている「採用側」の経験。多くの就活・転職者と話して得た「求職者側」の経験。銀行で様々な業界、企業を見たからこその「企業を見る側」の経験。

 これらに基づく圧倒的な「情報量」が私の強みだと考えています。企業の情報はもちろん、面接に受かるための情報をわたして、本当に行きたい会社を自己選択できる確率をあげていくことが、僕の価値なのかと思っています。

――転職の相談に乗る人は、どれくらいの年齢の方が多いでしょうか?

ただの元人事:年齢層でいったら、第二新卒から35歳くらいまでの方が中心です。

 企業によって違いがあるので一概には言えませんが、年齢によって見ているポイントが違う場合があります。たとえば、先日、転職支援した体育会系バリバリの営業の人がいて、某大手企業を受けたのですが、最終選考で落ちてしまいました。その人は当時28歳だったのですが、「25歳で来てくれたらまだ採っていたかもしれない」と。

自分の武器を「見える化」して

ただの元人事

――人事目線としては、どのようなポイントで転職者を見ているのでしょうか?

ただの元人事:新卒でもそうかもしれませんが、転職において面接官は、将来のマネジメント能力への期待感は間違いなくあると思います。ずっとプレイヤーでいるよりも、将来に部下や後輩を持って、人を育てられる側に回れるかどうかという目線は少なからず持っています。

 世の中のマーケット的には、32~33歳くらいであれば、マネジメントするチームぐらい持っていてほしいし、プレイヤーとしての仕事はできて当たり前で、次のステップは「出来ない人たちをどう成長させていくか」ってことがミッションになってきます。
 
 転職活動ってある意味、自分の売り込みなので、自分の武器が何なのかってところをしっかり面接官に見えるようにして、売り込みにいくのは大事なポイント。

 自分が世の中においてにどの位置にいるのか、年齢的にどんなことを求められるのかなど、ひとつの会社だけだとなかなかイメージできなかったりします。そういうのも含めて、悶々とするくらいならまずは一度動いてみるのがいいですね。

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