「やっぱりステーキ」社長に聞く、店名の由来と東京進出での勝算
やっぱりステーキの次の形を見せたい
――今後も東京で店舗を増やしていく場合は、その土地に合わせた色を意識するんででしょうか。
義元:東京で勝負するためには、やっぱりステーキとしての「次の形」を見せていく必要があります。既存の形式で出店しても東京ではいつか絶対に飽きられてしまうから。
吉祥寺店の場合はペット可の物件になりましたが、別の街ではその街に合わせた仕掛けをつくります。例えば子どもが多いエリアであれば子どもが喜ぶメニューを作るし、高齢者が多いエリアなら肉のグラム数を減らしたものを用意するなど、そのエリアで愛される形を柔軟に考えたいですね。
「東京のお客様は目的意識がある」
――沖縄以外にも全国に出店していますが、東京独自の難しさはありますか。
義元:難しさとは違うかもしれませんが、東京の人は事前にお店のことを調べてくる人が多いですね。例えば券売機で購入するのも、東京の人は決断が早いです。来る前にどういうメニューがあって、何を頼むかを調べているんですね。東京以外の地方では「どれを買えばいいのか」と、券売機の前で悩んでしまうということも少なくないです。
あとはお店にかかってくる電話も、東京は「今、何分待ちですか?」ですが、地方では「今、〇〇にいますが、どうやったらお店に着けますか?」といった道案内が多いです。前者のお電話は一言、二言で済みますが、後者はお客様の現在位置を確認するところからなので、2~3分かかります。
こうした他の地域との違いは東京に出店してみて、わかったことです。東京では目的意識があってお店に来ているので、広告の打ち方なども他の地域とは違った形を考える必要があるのかもしれません。