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不動産マン「#全宅ツイ」に聞く「理不尽な上司の指示」どう対処する?

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 多くの国民の関心を集めた、日大アメフト部の「悪質タックル問題」。問題の背景には「独裁的な指導体制」があるという声も多く聞かれました。こうした問題はスポーツ界のみならず、ビジネスの現場でも起こり得るのではないでしょうか。

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※画像はイメージです(以下同じ)

 そこで、不動産業界に精通する「全国宅地建物ツイッタラー協会」(全宅ツイ)会員に、理不尽な業務指示の経験について聞いてみました。

連帯責任で深夜2時までポスティングすることに

「何から何まで理不尽だった」という、新卒時に配属された部署でのエピソードを語るのは札束くん@fudousanyatan)さんです。

「先輩が、ポスティングのチラシをコンビニのゴミ箱に捨ててたらしく、店からの通報でバレました。“連帯責任”として深夜2時までチームメンバー全員が毎日ポスティングを強制されることに。なんか変な一体感は生まれたけど、メチャメチャつらかったですね」

 その後、運よく希望部署への異動が叶い離職率80%の部署から抜け出せたといいます。

「異動後は、『あぁ事務所内で普通に話せるんだ』とか、『21時前に帰れるんだ』と、ごく当たり前のことに感動してました」

 深夜ポスティングに関して、ようすけ@jounetu2sen)さんも自身の経験を振り返ります。

「現地販売のチラシを深夜4時までポスティングして、販売物件で仮眠して朝から現地営業とかしてました。有給、残業代、退職金が一切ない会社で、ミーティングでは罵詈雑言と吊るし上げが当たり前。当時を思い出すと、今でも体調が悪くなります」

 その理不尽さは、「暴力が支配する20××年の世界のようだった」と語り、メンタルにも相当ダメージを負ったといいます。

業界の慣習「囲い込み」が心苦しい

 同じく全宅ツイ会員のツーブロ君@2blokun)さんは、業界の慣習である「囲い込み」が苦痛だったと語ります。「囲い込み」とは、売り主と買い主双方から仲介手数料を得る「両手」目当てで、物件の販売情報を他社から隠蔽する行為です。

「他社からの問い合わせを、『弊社で1番手が入ってまして』『売主の都合で案内出来ません』と断ってました。売り主にとって機会損失となる不誠実な行為が、平然とまかり通ってました」

 こうした問題行為は「今も業界に蔓延している」とツーブロ君さんは憂います。

嘘も方便? 数々のウソを駆使して成約ゲット

 同じウソでも、買い主へウソをつく立場なのが、住宅営業マンのぷん太@55openman)さんです。

「入社してすぐ、お客さんにウソをつくことを教えられました。よくないとは、わかっていても『そういうものなんだな』と思うしかなかったです」

 ぷん太さんは、住宅営業の現場で行われるウソの数々を、独自の例えを交えつつ解説します。

「まったく問い合わせのない不人気物件を『お客様、大変人気の物件です。引き合いが多くて、今日にも決まる可能性があります』とか普通に言ってます。これは年上お姉さまとの合コンで『え、JDかと思いました』的なリップサービスみたいなものです。

 ほかには、申込が入ってない物件を『これはもう決まってる物件です』とも。“他人の女がイイ女に見える”心理ですよね。そこから、『お客様! たった今、キャンセルが入りました! チャンスです! 今なら買えます!』と、ワンチャン来たと思わせるコンボで伏線を回収します」

 こうした営業マンのウソは、“共演者”の登場でヒートアップします。

「タイミングを見て上司が『今、決めていただけたら、大幅値引きさせていただきます』と切り出して、平社員が『えっ! マネージャー! そんなに引いて大丈夫ですか?』と、お笑い養成所でもお目にかかれない粗末なコントで魅了して、いつも決めています!」

不動産 ビル

 劇場型とでも言うべき、三文芝居による営業活動。ある程度、営業上の演出は必要かもしれませんが、さすがにやりすぎでは。

「いや、最初はウソをつくことが怖かったし、後ろめたさもありました。でもすぐに抵抗はなくなりました。なぜかって、ウソをつくと売れるし、褒められるからですよ

 売上を上げて肯定される感覚に魅せられると、すぐに感覚は麻痺するといいます。

「今ではこれらの嘘を自在にあやつれるようになりました。これぞ“圧倒的成長”です。営業現場におけるウソは、いわばフォースの暗黒面みたいなものです」

 ひとたびダークサイドに堕ちた人間が、ライトサイドへ戻る道は険しそうです。

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