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FXで4200万円、株で6000万円…コロナ相場の勝ち組たちを直撃「誰でも勝てる相場」

コラム

 世界中に不況の嵐を巻き起こした新型コロナウイルス。正社員が“コロナ解雇”の憂き目に遭うなど、安全地帯にいた人ですら、生活が脅かされている。ところが、そんなコロナ不況を横目に、カネを稼ぎ出す猛者たちがいた――。国や組織に頼らず自らの知恵でチャンスを掴んだその方法とは?

お金

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通好みの通貨ペアで勝利をつかむ

三平

三平氏

<4か月で4200万円の儲け>

 経験豊富な投資家もコロナ相場では多くが損をした。しかし、会社経営をしながら2005年にFXを開始したFXトレーダーの三平氏は、コロナ禍真っただ中の4月までに4200万円を稼ぎ出したという

「私はいつもは米ドル/円を取引しているのですが、コロナ相場ではユーロ/豪ドルでかなりの利益を出すことができました」

 この通貨ペアは通好みとして知られ、価格の変動率が大きくリスクも高い。

 その分、儲けるチャンスがあり、コロナ感染がヨーロッパで拡大し始めた2月末からわずか1か月足らずの間になんと20%以上も急騰するなど激しい動きを見せた。

行きすぎた相場は最終的に戻る

fx

中国の感染拡大の影響で、繋がりの深い豪ドルはいち早く売られ、物理的に中国と距離のある欧州との連想からユーロ買いが進んだが、三平氏は欧州の感染拡大を予想。ユーロ/豪ドルの売り時を探った

「コロナ流行の初期は、中国の株価につられて安くなる豪ドルが売られ、欧州の感染者がまだ少なかった影響からユーロが買われていました。そのため、ユーロ/豪ドルが急騰して含み益が出たのですが、私はこれが一時的なものと予測し、イタリアで感染が拡大し始めたタイミングで売り向かった(積極的に売った)のです」

 その結果、差益で大きく儲けることができたわけだ。「急騰したチャートは上昇幅に対して50%から70%近くまで戻します。コロナショックで急騰していたユーロ/豪ドルがいずれ下がるのは目に見えていましたから」(三平氏)。

 買った人はいつか必ず売り、売った人もいつか買い戻す。三平氏はこの相場心理を熟知していたのである。

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