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テレワークで「騒音トラブル」に巻き込まれた28歳社員の悲劇

学び

ビデオ会議の声が聞こえない!

 4月初旬から始まった大道さんが住むアパートの壁面工事は、建物全体の補強と塗装の塗り替えという大規模なもの。緊急事態宣言後も自粛せずに続けられ、6月初旬まで行われる予定でした。

「普段、アパートの掲示板など全く見ないので壁面工事が行われると気付いたのは、ベランダの前に足場が組まれてからでした。仕方がないとはいえ、朝っぱらから大音量が響くのでクリエイティブな仕事には手が付きません。ビデオ会議の際、イヤホンマイクをしても相手の声が聞こえないレベルの音が数日続いたときは気が狂いそうになりましたね(笑)」

 しかも、人が行き来するのでカーテンも開けられないそうです。

「とはいっても、クレームを入れるようなことでもないのは理解していましたから、完全に滅入ってしまいました」

今はオフィスまで歩いて通う

アパート

 工事のピークはそれほど長い時間ではありませんでしたが、塗装の段階に入ってもペンキの臭いがキツいため、窓は開けられない状態が続いているといいます。さらに不運なのは、目の前の道路の水道管工事が始まったことです。

「スマホのアプリで計測すると70デシベル程度でしたが、朝から夕方まで続くので完全に『この環境ではリモートワークは無理だ』と判断しました。結局、今はオフィスまで40分歩いて一人で作業しています。上司にも状況を報告していたので、すぐ認められました」

 出勤して約2週間が過ぎ、大道さんの作業効率はテレワーク時とは段違いに早まったといいます。

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