新型コロナで中国撤退も…ワタミが“赤字ブラック企業”から復活していた!
「和民」ブランドからの脱却
国内外食事業の収益改善が進んでいる理由は、「和民」「坐和民」の店舗を「ミライザカ」「鳥メロ」へ転換しているためです。一般的に飲食店の店舗にはライフサイクルが存在し、一定期間を経ての業態変換が必要と言われています。
ワタミの場合は、「ブラック企業」の烙印を押され、和民ブランドのイメージ悪化の背景もあり、近年は業態転換をすすめてきました。ミライザカ、鳥メロの展開が功を奏しました。
2017年3月時点で202店舗あった和民・坐和民は2019年9月時点で45店舗まで減少しています。
一方で、2017年3月時点で39店舗のみだったミライザカは2019年9月時点で198店舗と急増しています。同様に鳥メロについても2017年3月時点で51店舗でしたが2019年9月時点で145店舗と急速に店舗数を伸ばしています。
新たな外食ブランドの拡大も計画
収益の改善が進む国内外食事業において、ワタミは新たな外食ブランドの拡大も計画しています。2020年2月末時点で6店舗ある「から揚げの天才」ブランドをフランチャイズで拡大する計画です。
また、若い女性に人気の高い韓国発のフライドチキンカフェ「オリーブチキン」や、ラーメンチェーン「ラーメン にぼ助」、手打ちつけうどん「めんこや」などもフランチャイズでの拡大を予定しています。これまでの居酒屋業態中心の店舗展開から多様な業態の展開を図っていくとみられます。