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「つい居眠りしてしまう…」テレワーク勤務組に聞いた“意外な不満まとめ”

学び

テレワークでは自分を律するのも難しい

 通信業界で働くBさん(男性・30歳)は「そもそもテレワークでも働ける仕組みが作られていたので、不便さは感じていません」という一方で、生活サイクルの変化についての悩みを話します。

「満員電車の疲れから解放されたのはいいんですけど、運動不足になったのは日に日に感じています。業務的にはデスクワーク中心だから、リビングにあるダイニングテーブルで仕事をしているのですが、朝起きて部屋着のまま仕事を始めると、トイレ以外は動く気がなくなってくるんですよ。

 会社へ通っていたときは、たまに1時間ほど歩いて帰るのも習慣付いていたのですがそれも崩れてしまったし、必要がなければ出歩かなくなってしまったのでだんだんと身体が重くなっている気がします」

 人間とは不思議なもので、ラクなほうへ流れてしまうとズルズル引き込まれるのも世の常。

コツコツ続けてきたダイエットも水の泡

ダイエット

 Bさんはさらに、テレワークならではの自分を律する難しさを伝えます。

「もともと、リーンゲインズと呼ばれる一日のうちで短時間の断食を取り入れるダイエット法を実践していたのですが、朝ごはんを食べるようになってしまい、長年続けてきた習慣も崩れちゃいましたね。自分の意思が『こうも弱かったのか』と、正直、少し落ち込むほどでしたが……。

 テレワークが始まってからまだ数週間なのですが、仕事をしながらお菓子を食べたり間食の習慣も付いてしまい、体感では2キロくらい増えたと思います。今後まだ長引くようであれば、オフィス勤務に戻っても身体を絞れるかどうかはだいぶ不安です」

 物事には一長一短があるといいますが、気楽にみえるテレワークにもさまざまな悲喜こもごもが垣間見えます。いまだ先行きがみえない状況ではありますが、メリットをじゅうぶん活かせるよう、それぞれが模索しながら自宅での“理想の働き方”を見つけてほしいものです。

特集 新型コロナ・若者の憂鬱

<取材・文/カネコシュウヘイ>

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17

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