若者が狙われる「マンション投資」商法。そのカラクリを明かす
こんにちは、マンションブロガーの、のらえもんです。私は年中、不動産に関する話題をTwitter(@Tokyo_of_Tokyo)で呟いていますから、パーソナライズド広告も不動産関係が自然と多くなります。
そして「投資マンションセミナー」に関する広告が表示されたのでクリックしてみたんですよ。
マンション経営は資産形成に有効か?
そうすると、
「脱雇われ脳!」
「自分で汗水たらして働いてお金を稼ぐという常識だけでは勝負できない」
「サラリーマンは税金対策について何も知らない」
「毎月の給与を上げるために働くよりも、賢い税金の対策と正しい資産運用を学ぶことが、資産を増やすための近道」
などのキーワードが羅列されていました。2000万円足りない年金問題もありますからね。不安になる気持ちはわかります。
なるほど。たしかに労働者階級から資産階級への第一歩は投資から。これはまったく間違ってはいません。
シミュレーション表の内容に絶句
でも、事例のシミュレーションを見て、噴き出しました。これ、実際にサイトに掲載されていたシミュレーション表ですよ。「bizSPA!」読者の20代上京サラリーマンへのいい教材だと思いましたので、参考にさせていただきましょう。
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【年収800万円、扶養家族2人で3000万円のマンションを購入】
収入:
家賃 120万円
経費:
減価償却費 71.8万円
金利 64.8万円
管理費、手数料 14.3万円
租税公課 7万円
雑費 10万円
諸費用 80万円
=経費計 247.9万円
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収入から経費を引くと、マイナス127.9万円。年収800万円の課税所得は386万円。不動産所得の赤字を引いて課税所得が259万円(386万-127万)。
確定申告により、所得税18.2万円と住民税12.7万円の計30.9万円の節税となるとのこと。ここまでが実際にサイトに掲載されていたシミュレーション表です。