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就職活動の時間がない若年フリーターの事情。バイト先が人手不足で…

学び

パターン2:責任感から無理なシフトを組む

 目先のお金を稼ぐ必要がなくとも、「アルバイトの現場で頼りにされている」という責任感で、シフトにめいっぱい入り、就職活動に力を入れられない人もいます。

 なかにはそこの正社員並みに働いている人もいて、彼らから「自分がいないと現場が回らない」「店長になるべく迷惑はかけたくないんです」などの声をもらうこともあります(こんなとき、思わず「いい人すぎか!」ってツッコミを心の中で入れています)。

 彼らは「責任感が強く」「かなり人が良い」といった特徴があり、人情でつながっているため、シフトをむやみに減らせません。筆者としても、本人が大事にしているので「シフトを断らないと就職できませんよ」などとは安易にアドバイスできません。

 そんなときは代わりに「あなたはアルバイト先に就職するつもりですか?」と聞くようにしています。そう伝えると、ほとんどの人は「NO」と答えるので、その後、具体的な就職活動の話につなげやすいのです。

忙しすぎる就活のデメリット

履歴書 就活

 では、アルバイト先が人手不足で就職活動の時間をつくれないと、どんなデメリットが起こるのでしょうか。

① そもそも選考スケジュールを入れられない
② 入社日を調整できず、調整できる他の人が優先されてしまう
③ 求職者に人気の求人から、募集は終わっていく

 とりわけ一番のデメリットは、

④ 選べる求人が少なくなる

 ではないでしょうか。闇雲に(就職していない)空白期間を長くしてしまったり、年齢だけ重ねたりしてしまうと、選べる求人が少なくなってしまいます。

 あなたが、その業務の未経験者だった場合、企業は候補者が将来的に大きく成長できるかどうかのポテンシャルを見て採用します(いわゆるポテンシャル採用)。年齢は若ければ若いほど、教育投資に対するリターンも見込めて、有利になります。

 しかし、逆に年齢を重ねるほど、あなたのポテンシャルを買ってくれる求人は少なくなり、「採用の機会を失ってしまう」のです。

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