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「夕暮れ症候群」ってどんな症状?介護業界の用語

コラム

A. 飲食物が誤って気管に入ること

 要介護者の中には、「嚥下(えんげ)障害」といって、飲食物の飲み込みが困難な人がいます。飲食物が食道ではなく気管に入ることを「誤嚥」と言います。呼吸困難になるので、高齢者の窒息死の大きな原因にもなっています。

 通常、誤嚥すると激しく咳き込んで気管に入った物を排出しようとしますが、この咳き込む反射が加齢などで弱まっていると、そのまま飲食物が気管に入ってしまいます。

 飲食物や唾液に含まれた細菌が肺に入ると「誤嚥性肺炎」にかかってしまうこともあります。高齢者にとっては、肺炎が命に関わることもあるので、自分で食事ができない要介護者に食事の介助をする「食介」が行われます。

 食介では、ひとりに食事の楽しさを提供することも大切ですが、誤嚥の予防がとても重要なのです。

<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/横山あみ(SPA!DOL)>

※参考『現場で役立つ!【早引き】介護用語辞典

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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