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渋谷スクランブル交差点を音楽プレーヤーに。KDDIが進める「街づくり」とは?

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地域とコラボして、新しいクリエイティブを生む

デジタルアート

左は金山淳吾氏、右はモントリオール市のカトリーヌ・ラロー氏

 カナダのモントリオールは2006年、デザイン分野におけるユネスコの創造都市ネットワークに指定された。同市クリエティブ文化部門の経済開発委員を務めるカトリーヌ・ラロー氏は都市開発とクリエイティブの関係性についてイベントでこう話す。

「都市で、質の高いクリエイティブが発達するにはどうすればいいのか。そのためには、都市としてどのような土壌が必要なのか。これらを考えないといけません。我々行政はもちろん、クリエイティブを生み出す側もシティ・プラウド(誇りに思える都市)を持って、モントリオールのクリエティブを世界に発信できるよう取り組んでいくことが大事だと考えています」

 モントリオールは、Air CanadaやWeWorkといった企業とともに、クリエイティブ・アントレプレナーの育成プログラムを展開し、クリエイティブの力で都市開発を推進する取り組みを行なっているという。

 日本では、起業家育成のプログラムやスタートアップ支援は整備されつつある一方、デジタルクリエイティブ領域の人材育成は、まだまだ学校教育や企業での実務経験に頼らざるを得ない状況なのかもしれない。

店舗、公園、雄大な自然などが表現の場に

デジタルアート

プレゼンテーションを行うMOMENT FACTORY社のフランチェスコ・フィオーレ氏

 パネルディスカッションでは、実際にデジタルクリエイティブを活かした観光スポットを創成し、都市の魅力づくりに成功した事例が紹介された。モントリオールを拠点に置き、世界的なデジタルアート集団として知られる「MOMENT FACTORY社」では、インスタレーションやプロジェクションマッピングなどの表現に音楽を溶け込ませ、場所にあらず様々なクリエイティブを作っているという。

 同社のフランチェスコ・フィオーレ氏はこう語る。

「テクノロジーを活かしたデジタルアートは、何もイベントだけではない。公共スペースや店舗、公園、雄大な自然など、景観をひとつの表現できる場と捉え、人々に新しいライフスタイルの提案をすること。これが我々が目指すクリエイティブです。日本の企業や地域とコラボすることで、今までにないクリエイティビティが生まれるのではと期待しています」

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