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和式トイレに抵抗ある?20代と40代の意見を比較…興味深い結果が

暮らし

使用したことがないという20代男性も

和式トイレ

 その次に20代男性に見受けられた声は「慣れていない」、なかには「使用したことがないので使い方がわからない」という人も。洋式に慣れた世代らしいですね。

 男性の場合、公衆トイレなどでは小便器と別に個室のトイレが設置されているパターンが多いため、家庭や職場での洋式が一般的な今、和式は馴染みがないものになりつつあるのかもしれません。

 一方で、「和式便器を使用することに対して抵抗を感じない」と回答した20代女性、40代女性・40代男性は慣れていることを最も多くの理由に挙げています。特に40代では「実家が和式だった」「幼い頃は駅も学校もすべて和式だった」などと時代背景に基づいた意見がほとんどでした。

人によって全く異なる衛生観念

 また、「抵抗を感じる」と回答した40代女性からは「ズボンやスカートの裾が床についてしまって汚い」といった衛生面を懸念する声が最も多く挙げられました。他の20代女性、20代・40代男性からはほとんど出なかった声です。

 ただし、「肌に直接触れる面積が少ない」「誰かが座った便座を使用したくない」といった観点から、和式のほうがよいという意見も少なくはありませんでした。どうやら衣服や靴の汚れと身体が汚れること、どちらをより不潔に感じるかによって結果に変動が生じているようです。

 和式派のなかにも「(洋式は)ズボンが床についてしまう心配がある」との声もあり、トイレを使う上での衛生観念にも個人差があることがわかります。

 以上、和式・洋式トイレに関する調査報告でした。どの部分の清潔感を重要視するかによって意見が割れたのは意外でした。

 あらゆる選択と自由は普段何気なく過ごしている日常のなかにこそ潜んでいるのかもしれません。

<TEXT/佐藤麻亜弥>

【調査概要】
調査内容:和式トイレに抵抗はありますか?(bizSPA!フレッシュ調べ)
調査期間:2019年12月13日
調査人数:全国の20~29歳の有職者男女100人、全国の40~49歳の有職者男女100人(インターネット調査)
調査協力:リサーチプラス

1993年生まれ。ライター。アンダーグラウンド・カルチャーにまみれながら、日々修行中

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