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社長が学生をどなる、無給労働「悪質インターン先」の見分け方、女子大生社長に聞く

学び

当初の提示額より大幅に少ない給料

インターン

渋谷のオフィスにて朝比奈さん

――朝比奈さんの周囲で、ブラックインターンに苦しんでる人はいましたか?

朝比奈:最近聞いたのは、社長秘書インターンをしていた知人の学生が、インターン先から「あなたのためだよ」と無給で働くことを勧められたそうです。当然、給与交渉しようとしたのですが「結局はお金なの?」と詰められて、無給で働くことになり、しかも仕事ができないとどなられ、泣かされることもあったと聞きます。

 他にも実際に働いてみたら、事前に教えられていた金額よりも給与がずっと低かったり、「何か月働いたらこの仕事を任せたい」と言われていたのに雑用しか任されなかったりした人もいます。

 法律的には、会社から業務にかかわる指揮命令を受けていたり、見学や体験的な要素が少なかったりする場合は、インターンではなく、アルバイトと見なすべきとされています。

 そうなると、会社側は最低賃金を保証する、休憩時間を取らせる、法定労働時間を守るなどの対応を取るべきと決まっています。もちろん学生が相手でも同様です。しかし、なかなか守られていないのが現状ですね。

困ったら大学キャリアセンターに相談を

――搾取されている大学生にどんなアドバイスをしますか?

朝比奈:まず、私は無料で働くことが、絶対的に“悪”だとは思っていないです。やりたいという気持ちが大きければ、自分が学びたいことは、お金を支払ってもらえなくても「やる」選択肢があります。

 でも、「自分が納得いかない」「おかしい」「無理している」と少しでも感じ始めたら、ブラックインターンを疑ったほうがいいと個人的には思います。労働時間が法律に違反していることや、賃金が割にあってないと感じた場合はなおさらで、少しでも「おかしいな」と思ったら、周りの大人に相談したり、大学のキャリアセンターに相談したりするべきですね。

 大学のキャリアセンターは、企業と繋がっていたり、顧問弁護士がいたりするので頼りになります。やはり、納得できない部分があれば、専門家に一度相談したほうが絶対に良いです。

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